Q

腸のポリープについて

・大腸の中に高さは少しで1�の広がりのポリープがありま すが、内視鏡で取れるものでしょうか。
・ポリープを出来にくくする方法は
・1ミリのポリープが沢山腸の中にあったんですが、取って 呉れませんでした。腕が未熟なのでしょうか
・腸の内視鏡検査では危険な事があるのでしょうか。
承諾書を書かされ不安でした。

質問者:昭和13歳の少年 さん

tora 先生
一般内科

tora 先生

大腸の内視鏡検査をしていると,ポリープは山ほど見つかってきます.以前は何でもかんでも切除していましたが,最近は検査時に数十倍まで拡大観察する事ができるようになってきましたので,切除する必要があるのかどうかを判断できるようになっています.ただ,このような拡大内視鏡は高価ですので,所有しているのは一定以上の内視鏡の実力がある施設という事になると思います.
ポリープという言葉は盛り上がってるものは何でも指す言葉ですので,腫瘍としてどんどん大きくなっていっていくものと,過形成といって腫瘍ではないのに盛り上がっているだけで大きくならないので放置しておいていいものも含んでいます.おそらく,たくさんあった1mmのポリープは過形成性のポリープという判断なのでしょう.切除する必要がないものをとる必要はもちろんないわけで,さらに無理にとりに行って出血するなんていうのはもっての他ですから,切除しないのが正しい選択です.
受けられた検査の術者はおそらくそのレベルで診断ができる方なのではないでしょうか.むしろ,大腸の内視鏡診断に長けておられるように思われます.
腸の検査が特別危険な検査という訳ではありません.社会的な背景がどんどん変化している中で,医療業界も法や契約といった概念がより明確になってきていますので,最近は胃カメラでも承諾書をいただくようになってきています.すべての医療行為に100%安全はありえません.ただ,怖がっていても病気を早期に発見,治療する事はできませんので,そのあたりの情報を十分に知っていただいた上で検査を,そして同時に生検と言う組織をちぎってくる検査や場合によってはポリープを切除するといった治療行為についても,知っていただいた上で治療を受けていただく必要があるのです.
例えば,医師が口頭でポリープの切除後に出血の可能性がある旨をお話しした.実際に出血した.言った,言わなかったでもめる・・・といったトラブルをさける.出血したらもちろん,対応が必要ですから,その対応についても承諾いただいておかないと,治療行為に入れないのです.出血したまま,再度内視鏡をして止血するのは嫌だ・・になって,失血死された場合の責任問題という事にもなります.これは,非常に極端な例ですが,こういった事まできちんとしておかないといけない時代になったという事です.
むしろ,こういう事をなあなあにせず,きちんと承諾書を用意してある施設はむしろ安心だと考えられてよいと思いますよ.

昭和13歳の少年さん

ありがとうございました。12〜3年前に大腸検査で小さなポリープを二つとってくれ、とても安心しました。今回は取る必要がないから取らないといわれ、混乱してしまいました。誤解が解けました。ありがとうございました。

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

大腸の内視鏡検査そのものには、あまり危険はありませんが、ポリープをとるとなると部分的に腸の一部を内側から切り取りますので、時には腸に穴が開き、腹膜炎ということにもなりかねません。最近では内視鏡に関連する器具が発達してきましたので、以前なら開腹、あるいは腹腔鏡を用いて手術をしていたような腫瘍でも、進達度が少なければ内視鏡手術を行うことが増えてきています反面、合併症の発生も一定の頻度で起こりえます。承諾書は必要です。

また、ポリープについてですが、大腸ポリープは大腸癌の数倍多くみつかりますので すべての大腸ポリープが必ず大腸癌になる訳ではありません。内視鏡をしますと極めて微少な(1mm程度の)ポリープが多数みつかりますが、上にも書きましたように、合併症のことを考えるなら切除すべきではありません。臨床的にはポリープの大きさや表面の模様を見ることでである程度まで、癌化する可能性のある切除すべきポリープと、 ほとんど癌化する可能性のない切除すべきでないポリープの区別がつきます。専門家はこの区別をした上で必要なポリープの切除をおこなっています。腕が未熟かどうかと、すべてをとるかどうかとは、あまり関係ないことが多いと思います。

昭和13歳の少年さん

ありがとうございました。検査後のもやもやが無くなりました。また同じ病院で6ヶ月後の検診を受けたいと思いました。

tora 先生
一般内科

tora 先生

現時点で,一度腫瘍性のポリープがみつかった方が,再度出来にくくする方法で確立されたものはありません.
生活習慣としては欧米型の食生活が関わりがあるのではないかとか,一部のお薬でポリープの発生が抑えられるのではという事も報告されていますが,まだまだ一般的に患者さんに当てはめるには,十分な根拠が得られていないのが実情です.
私見なのですが,お薬などはやはり副作用の心配をする必要が出てきますので,蛋白や油が多く線維質が少ない欧米型の食事が中心になっておられるようであれば,その他の生活習慣病の事も含めて,食習慣を考えていただくと,ポリープにとってもよい効果がある可能性があるという事をお話するようにしています.
今のところは,定期的な経過観察をする事が大事だという事になってしまいますね.ただ,大腸癌の発生やそれによる開腹手術,死亡の回避にはどのくらいの間隔で検査を行えば効果的かも,明確な答えが出ていないのです.現在,日本国内でも,大規模な臨床研究が進行中ですので,数年内に結果があきらかにされる予定です.

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

日本では、大腸ポリープも大腸がんもこの20年間で増加の一途をたどっています。これは、日本人の食生活が欧米化、つまり動物性脂肪の摂取量が増加し、植物繊維の摂取量が減少したことが原因ではないかと考えられていることからも、食生活が大きな鍵をにぎっている可能性は高いと思います。

しかし、現在まで海外で行われた臨床試験でも、食物繊維が大腸ポリープの予防(再発)にはつながらなかったと報告されているように(研究方法にも問題があるといわれていますが)、はっきりと証明されていることはありません。

ただ、食事に気をつけること(脂肪摂取を控える、食物繊維を多くとる)は、他の多くの病気の予防になりますので、心がけていくべきことであると認識しています。

昭和13歳の少年さん

ありがとうございました。どうしてポリープが出来るのか
精度の高い分析はなされていないのですね。食事に注意しながら、定期検診を受けたいと思いました。次回は6ヶ月後にと言われましたが、やはり何か不審な点があるのでしょうか。

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