Q

足がむくんで、手術を勧められましたが・・・。

10年前に下肢静脈瘤と診断され、血管に注射をする治療をしました。現在また足がむくみ、倦怠感、痛み、何箇所かの赤い炎症などがあるので受診したところ、手術で悪い血管を取り除くことを勧められました。簡単な手術で2泊3日でできると言われましたが、不安で、なにか手術なしでなおる方法はないか教えて下さい。よろしくお願いします。また術後は、再発しないのですか。

質問者:kiko さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

手術や注入療法によって、静脈瘤を切除したりすべて排除しても、この病気は治りません。したがって、治療は主に症状を軽減して外観を改善し、合併症を防ぐために行います。横になるときには脚を高くしたり、座るときには台の上に足を乗せたりすることで静脈瘤の症状を軽減できますが、新たな静脈瘤の形成を防ぐことはできません。妊娠中に出現する静脈瘤は、分娩後2〜3週間で消えるのが普通で、この時期には治療する必要はありません。

弾性ストッキングは静脈を圧迫することにより、静脈が伸びたり傷ついたりするのを防ぎます。手術や注入療法を望まない人や、他の病気のためにこれらの治療を受けられない人は、弾性ストッキングなどをはく必要があります。

手術: 手術の目的は可能な限り多数の静脈瘤を切除することです。しかし、伏在静脈は冠動脈疾患や末梢動脈疾患を起こした場合にバイパス術用の移植片として使用できるため、なるべく残すようにします。伏在静脈は、体内で最も長い表在静脈で足首から鼠径部に達し、そこで大腿静脈(脚の主要な深部静脈)に接合します。伏在静脈を切除しなければならない場合は、静脈抜去術と呼ばれる手術を行います。この手術では鼠径部と足首の2カ所を切開し、伏在静脈の両端を開いて柔軟性のあるワイヤを通してワイヤごと静脈を引き抜きます。

他の静脈瘤を切除するにはその部位を切開します。表在静脈は深部静脈ほどには血液を心臓へ戻すのに役立っていないため、深部静脈が正常に機能していれば、表在静脈を切除しても、血液循環に影響を及ぼすことはありません。

静脈瘤の切除は、長時間の手術となるため普通は全身麻酔で行います。この手術を行うことで症状を軽減し、合併症を防ぐことができますが、傷跡が残ります。静脈瘤を数多く切除すればするほど新たな静脈瘤が形成されるまでの時間は長くなります。しかし新たな静脈瘤ができやすい傾向をなくすことまではできません。

注入療法(硬化療法): 注入療法は手術の代わりに行われる治療法です。この治療法では静脈を密閉するため、血液はその静脈内を流れることができなくなります。静脈を刺激する溶液を注入して、血栓を形成させます。つまり、この治療は無害な表在性血栓静脈炎を起こさせるのと本質的に同じです。血栓は瘢痕組織を形成して消えますが、この瘢痕組織が静脈を閉塞させます。しかし、血栓が瘢痕組織を形成せずに溶解して、静脈瘤が再び開通してしまうこともあります。

注入療法は現在の技術では成功率が高く、どのような大きさの静脈瘤に対しても安全に行うことができます。

現在の注入療法では溶液を注入した静脈を圧迫し、血栓を小さくする効果のある特殊な包帯を使用します。血栓が小さければ小さいほど、期待通りに瘢痕組織が形成される可能性が高くなります。さらに、この療法では適切な圧迫を加えることによって、表在性静脈炎に伴う痛みをなくせるという利点もあります。

注入療法は手術よりも時間がかかりますが、麻酔を必要としない、新たな静脈瘤が形成されてもすぐに治療ができる、治療中も普段通りの生活ができる、などの利点があります。しかし、たとえ現在の技術をもってしても、注入療法は手術後に静脈瘤が再発した場合や患者が美容上の改善を望む場合にのみ考慮すべきだという医師もいます。

くも状静脈で外観が悪く、痛みや熱感を伴う場合にも注入療法が行われます。

レーザー療法: 静脈瘤治療のためのレーザー療法はまだ一部の外科医によって実験的に行われているにすぎません。この治療は高度に集束した強い光を連続的に使用して、組織を切除したり破壊するものです。この治療の有効性はまだ不明です。パルスレーザー療法は、小さなくも状静脈の治療に適用できます。この治療は、光のあて方が瞬間的であることを除けば、レーザー療法とほとんど変わりません。

kikoさん

さっそく詳しい回答をいただきありがとうございました。

手術をしても根本的に治るわけではないと聞き、診察の時に購入した弾性ストッキングで経過をみようと思います。実は履くと楽なのですが、夏場は暑いし、見た目もちょっとなので、あまりはいてなかったのです。(そんなこと言ってられませんね)頑張ってみます。

あぁ、ということは私の象みたいな足首はずっと治らないということですね。ちょっとトホホです。

何ヶ月もの間悩んでいましたので、こちらに相談してよかったです。いち内科医様、本当にありがとうございました。

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

処置の方法にもいくつか選択肢があります.

・静脈抜去術(ストリッピング),これは静脈瘤になった血管を抜去するものです.腰椎(硬膜外)痲酔,あるいは全身麻酔が必要です.数日間入院する必要があります.

・(高位)結紮術,これは,深部静脈と大伏在静脈をはじめとする表在静脈との交通枝を結紮して切断していき,静脈瘤化した血管に血液が流れないようにしてしまいます.局所麻酔で行えますので日帰りも可能です.

・硬化療法,今までも行っていると思いますが,薬剤を血管内に流して血管をつぶしてしまいます.結紮術と平行して行うことも可能です.

施設により選択肢は多少異なります.再発の少ないのは静脈抜去術ですが,神経も損傷してしまうことがあるので,術後に痛みやしびれが生じることがしばしばあります.(高位)結紮術は再発もありますが,局所麻酔での小手術ですので,再発した場合はその部位を追加処置するということも簡単にできます.

倦怠感、痛み、炎症などありますので,弾性ストッキングなどでは対処不可能ですので,上記の何らかの処置が必要になってくると思います.それぞれメリット,デメリットがありますので,担当医の先生とよく相談してください.

kikoさん

ご回答ありがとうございました。実は最初に受診したとき、いろいろな治療法があるがあなたの場合は手術しかないと言われてしまっているので、また改めて相談に行きにくいのです。でも麻酔のことや入院しなければならないことを考えるとどうも踏み切れません。
もしもこのまま放っておいたらどうなるのでしょうか?
近所の外科の先生にちらっと伺ったところやはりその先生(公立の病院の心臓血管外科の先生)を紹介されたので、他の専門のお医者さんはこのあたりにはいないと思います。
和歌山の医師様、親身になってお返事をいただき、本当にありがとうございました。自分なりによく考えてみます。

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