Q

ぜんそくのステロイド吸入薬について教えて下さい

7歳の息子が小児喘息です。軽度ですが、これからの季節、内服薬(テオドール・メプチン・ムコサール)が欠かせません。
先日、TVCMでステロイド吸入薬の存在を知りました。HPを見ましたが、治すというよりは、恒常的に使用することで症状を軽減する療法という印象を受けました。発作が起きないようにするという謳い文句は理想的ですが、ステロイドをとり続けても大丈夫なのかという不安もあります。

小児喘息は成長すると症状が出なくなるとよく聞きますが、それは完治するということではないのでしょうか。
内服薬と比較した場合のメリット、デメリットと合わせて、お医者さんの立場からの喘息治療の方向性についても教えていただけませんか。よろしくお願いします。(かかりつけ医は吸入薬を取り扱っていません。)

質問者:nana さん

ももさん

保険薬局薬剤師のももです。

ステロイドという言葉で恐怖を感じる方も多いようですが、使い方さえ間違えなければ、とってもいいお薬だと思いますよ。
ステロイドの場合、吸入と内服ではまったく副作用の発生頻度や重篤度は違います。
他の先生のおっしゃるように、喘息治療のガイドラインでは軽度の場合、ステロイドの吸入を用います。
アメリカだけでなくヨーロッパでもメジャーな使い方ですね。

厳密に言うと、吸入ステロイド剤は、内服するステロイドの成分をそのまま吸入薬にしたものではありません。
ステロイドという薬効の分類は同じですが、吸入に用いられているステロイドは局所に作用し、血管から吸収されても肝臓で大部分が代謝(つまり体内で薬効が無くなるんですね)されやすく、全身への作用を極力少なくした成分を用いています。したがって、ステロイド吸入した成分はある程度、血液中には入りますが内服したほどの作用は無いということです。

小児喘息などのアレルギー症状は成長と共に発症しなくなるケースが多いですが、落ち着いたと思ったアレルギーが就職などの転機に再発する例もあります。
これから、子供さんが喘息を克服できるかどうかは、お母さんの健康管理にかかっていると思います。
偏食をしない。規則正しい生活を送る。栄養のバランスをとる。牛乳などの乳製品は毎日取る。運動も適度に。

かかりつけ医が吸入薬を取り扱っていませんということですが、今はもう医薬分業で病院が院外処方箋を発行することが当たり前です。病院内に在庫がなくても、医師が希望する医薬品を患者に処方できるのがこの医薬分業のメリットです。
保険療養担当規則において、患者さんが希望すれば、医師は院外処方箋を書かなくてはならないとされていますし、「院内に無いので、希望の薬が出せない」という理屈はおかしいですね。それに、かかりつけ医の診療科が小児科であれば「吸入薬は扱っていない」のはどうかと思いますね。一度、院外処方箋の発行も含め、主治医と良く相談し、拒否されるようであれば、医療機関の変更も考えてもいいのかもしれません。

nanaさん

ももさん、回答ありがとうございました。

冬場の乾燥肌で、かゆみが引かない時には弱いステロイド剤を使うのですから、本当ならステロイドを怖がる必要もないのかもしれませんが、どうもステロイドというと立ち止まらずにはいられないようです。
吸入では量も少なくて済むということもよく理解できました。

>かかりつけ医が吸入薬を取り扱っていません

これは私の書き方の間違いで、喘息のサイトで取り扱い医に載っていないというのが正しい表現です。失礼いたしました。
主治医は拒否はしていません。「やってもいいですが、吸入はそれなりにたいへんですよ。」という見解です。
ステロイド吸入の取り扱い医になっている小児科があるので、吸入を始めるなら、そちらへ移った方が相談も質問もし易くなるかなと思います。

>これから、子供さんが喘息を克服できるかどうかは、お母さんの健康管理にかかっていると思います。

そうなんですね。してやれることは、していこうと思います。

ももさん

保険薬局薬剤師のももです。

まずピークフローメーターですが、薬局で購入することができますが、医療用具を扱っている薬局に限られるのと、普段在庫していない薬局のほうが多いので、取り寄せになるとこが多いかもしれませんが、大体は1週間前後で入ると思います。

ピークフローメーターは、大体2000円前後ですが、使用に際しては主治医の先生とよく相談して、必要かどうかを伺ってから購入されたら良いかと思います。

それから吸入ですが、どういう形でこのお薬をもらわれるか分かりませんが、どの吸入薬でも吸入補助器具というのがありますので、もらう際に相談してみてください。
医師に相談しにくければ、吸入薬本体をもっていけば薬局でも無料で分けてくれるところもあります。

また、これまでの吸入はスプレーのようなものを口を開けて、シューっとスプレーする方式のものが吸入薬とされていますが、上手く使える子供さんとそうでない子供さんがおられます。
そこで、最近では乳糖などの無害の粉にお薬に粒子をくっつけて、粉を吸えばお薬も一緒に吸えるものもでてますので、「吸入はむずかしい」というのはもう、過去のことですよ♪
先生と相談しながら、子供さんが使いやすいお薬を見つけてくださいね。

nanaさん

吸入器とピークフローメーターについての説明、ありがとうございました。

息子はメプチンエアをきちんと吸い込むことができるので、
多分、補助器具はつけなくてもいいかもしれません。
いずれにしても、お医者さんと相談して決めようと思います。

マヒマヒバーガー 一般内科 先生
一般内科

マヒマヒバーガー 一般内科 先生

ご本人もそうですし、ご家族も同じです。やはり発作は出ても軽く、できれば出ない方が良いとお考えのことと思います。
吸入ステロイドの全身的な副作用は、一般的にはないといわれています。が、成人が多量に使うと白内障になるという文献を読んだことがあります。
小児についても、おそらく全身的な副作用はほとんど無いと思います。しかし、発作が起きやすい(例えば、週に1回は発作を起こす)お子さんには、ステロイド吸入薬を使った方が、ご本人も家族がつらい思いをしなくてすむので、良いのではないかと思います。もちろん、成長とともに発作を起こさなくなりますので、使わずに様子を見る、という対応もあると思います。
それと、ステロイドは誤解されやすい薬です。ステロイドだけでなく、テオドールなどの内服薬も喘息を完治させる効果はないはずです。確か、欧米ではテオドールは毒性が強いという理由であまり使われていないようです。
かかりつけ医ともよく相談してこれからの季節を楽に過ごせると良いですね。

nanaさん

先生、回答ありがとうございました。

実際のところ、発作の頻度というのも、よく分かっていないかもしれません。少しでも怪しい咳が出ると、すぐに気管支拡張剤を服用するからです。それだけで今のところは済んでいますが、乾燥するこれから、またどうなるのかわかりません。
hesuku先生への返信にも書いたのですが、かかりつけ医は今年は発作が出たら、テオドール等を服用すれば良いという考えです。以前は予防のために、症状がでなくなっても服用するように指示されていましたが、もうその必要がなくなったということだと理解しています。ただ、息子は朝苦しくて、薬を飲んで行っても、少し楽になるのか、お昼はメプチン+ムコサールを飲まずに済ませてしまいます。
それならば、吸入ステロイドを朝晩服用した方がよいのではないかなどと思うのです。

重篤度としてはレベル1〜2軽度くらいだと思います。常時服用しなくてもよいという程度ですが、それなりに迷います。
夫は息子の「健康な体になりたい」という言葉が忘れられないと言います。そのために私たちが取れる最善の方法を見極めたいと思います。

わかりやすく説明する医師 先生
一般内科

わかりやすく説明する医師 先生

喘息発作を月1回以上起こして、喘息発作時でなくても薬を服用するお子さんはまず吸入ステロイドで治療します。気管支拡張剤だけを毎日使用して、吸入ステロイドを使用しない事はありません。
気管支拡張剤だけ使用するのは、間違った治療方法です。
気管支拡張剤は発作がなければどんどん減らしてゆきます。吸入ステロイドの早期使用が喘息の予後をよくします。
年に11回以下の間欠型の喘息の人も今は吸入ステロイドを使用した方がいいと言われています。つまりすべての喘息の人が吸入ステロイドを使用した方がいいのです。ぜひ早期の吸入ステロイドの使用を勧めます。
小児気管支喘息の治療、管理ガイドラインを書いている喘息の専門の先生が吸入ステロイドの使用を勧めているのに吸入ステロイド使用していない小児科の先生が日本の場合多いです。海外では喘息の治療は吸入ステロイドが中心です。

nanaさん

先生、回答ありがとうございました。

比較的軽度なこと、主治医が消極的なことから、ステロイド吸入が良いのかどうか迷っていましたが、薬は減らせるなら減らしていきたいですし、より快適な生活を息子に与えたいと思ってきました。
早速、ステロイド吸入を始めようと思います。

hesuku internal medicine 先生
腎臓内科

hesuku internal medicine 先生

喘息の薬には使い分けがあります。発作を予防するコントローラーと発作時に使用するリリーバーです。コントローラーの代表が吸入ステロイドです。経口ステロイドは全身にまわって副作用が問題になりますが、吸入ステロイドは10-90%が直接気管支に作用し、たとえ消化管から吸収されてもその99%が血中で破壊され全身にはまわらないため副作用は出ません。
また、小児喘息は成長すると発作が出難くなるのは事実ですが素因が消えるわけではないので、そういう点では完治とは言えないかも知れません。ただ、中学位になると喘息で薬を使っている子は100人に数人というレベルまで減ります。詳細は主治医に聞かれたらと思います。

nanaさん

先生、回答ありがとうございました。
少しずつですが、今使用している気管拡張剤と吸入ステロイドの違いが分かっていました。
ただ、昨年までは風邪を引くことが多かったので、乾燥する冬場は風邪が治っても予防薬として気管拡張剤を使用していました。今年は症状が出ている間だけ、服用すれば良いので、吸入ステロイドを使用するほどではないと言われました。
旅行先で発作が起こった時に、メプチン・エアを処方されました。即効性があるので、息子は苦しいときはエアを使いたがります。内服薬だと効くのに時間がかかるのを知っているからです。メプチン・エアにしても内服薬よりも摂取する量を押さえられると思うのですが、こちらの方はどうなのでしょう。少しでも取り込む薬の量を減らせられれば、と思うのですが。

子持ちの小児科医 先生

メプチンエアは直接気管支に作用するので、効果もすぐに現れるので患者さんには好評ですが、効果がすぐに切れてしまうのが欠点です。また心臓へ負担がかかりますので、一日何回も使用することは避けてください。一回使用して30分以内に息苦しくなるようでしたら、再度吸入せず病院に受診してください

nanaさん

先生、回答ありがとうございました。

同じ薬でも、服用の仕方で影響も違うのですね。
今まで通り、急に苦しくなったときのお守りにしておきます。使わなくても、これがあると一時しのげるので、安心するのです。

hesuku internal medicine 先生

多くの先生の意見を読まれて、薬についてはお解かり頂けたと思いますが、お子様の状態把握のためにピークフローメーターはお使いですか?これは息をプーッとはくだけで簡単に喘息の状態が分かるので購入されて1日1回調べられたらどうでしょう。発作が起きそうな時は大抵値が悪くなることが多いので、私の外来でも患者さんに調べてもらっています。それとお子さんは運動するとヒューヒューいいますか?もしそうなら運動によって発作が誘発さておりコントロール不良の可能性もあるので主治医と相談されて下さい。

nanaさん

先生、回答ありがとうございました。

>ピークフローメーターはお使いですか?

初めて聞く名前です。いろいろ便利な機器があるのですね。薬局などで購入できるのでしょうか、調べてみようと思います。

>それとお子さんは運動するとヒューヒューいいますか?

彼はゴールデンウィークの辺りと10月ごろから咳がざわついてきます。風邪を引くとゼイゼイしますが、運動でヒューヒューということはありません。

わかりやすく説明する医師 先生
一般内科

わかりやすく説明する医師 先生

喘息のパターンは色々あり、完治する人もいれば、再発する人もいて、大人になって段々ひどくなる人や、大人になってから発病する人など色々です。
よくあるパターンはタバコの害がなく、ねこなどの動物を飼っていない場合、中学生ぐらいから喘息発作が起きなくなりますが、大人になりタバコを吸ったりねこなどの動物を飼ったりするとまた喘息になるというパターンです。
つまり喘息は完治するのではなく、環境因子でまた再発するのです。
アルコールはアレルギー状態を高めますので、大人になってアルコール飲む時は喘息発作に注意してください。喘息持ちの人が深酒をして重度の喘息発作を起こして死ぬ場合があります。

nanaさん

喘息になる体質である以上、その体と上手につき合っていかなくてはならないのだということを、たくさんの先生方から教えていただきました。

遺伝と食べ物の好みから察して、飲める口になりそうですが、今からアルコールとアレルギーの関係については話して刷り込んでおこうと思います。

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

内服のステロイドは全身にまわります。つまり、全身の臓器に影響を与える可能性が高いのです。しかし、吸入ですと、効果がほしい、気管、気管支、肺にメインに作用し、他のよけいな臓器への影響は最小限ですみ、副作用も少なくなるという大きなメリットがあるのです。

長期使用は発作の治療ではなく、予防です。かかりつけの先生ともよく相談されてください。

nanaさん

いち内科医先生、早速の回答ありがとうございました。

予防のためには、多分ずっと使い続けていかないといけないということなのですね。

かかりつけ医と相談してみます。今のままでいきましょうと言われたら、それはそれでまた揺らぎそうですが。

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