Q

膣内の常在菌について

カンジタとBレンサ球菌は膣内にあっても問題はないのでしょうか?毎回検査で検出されます。
体調が悪いと、外陰部の痒みや魚のようなおりものの匂いが出ることがありますが、アスタットクリームを塗ると改善します。

質問者:sato さん

いち内科医 先生
一般内科

いち内科医 先生

腟の中にはたくさんの細菌が常在しています。腟内は通常は、細菌の1種である乳酸桿菌(にゅうさんかんきん)によって適度な酸性に維持されています。この働きが腟内を健康に保ち、感染を起こす細菌や真菌の増殖を防いでいます。細菌性腟炎は最もよくみられる腟感染症で、乳酸桿菌の数が減少し、他の常在細菌(ガルドネレラ属、ペプトストレプトコッカス属など)が増加することにより発症します。このような変化がなぜ起こるのかはわかっていません。

特によくみられるのは、カンジダ‐アルビカンスという酵母による真菌感染症(カンジダ症)です。カンジダ‐アルビカンスは皮膚表面や腸管内に常在している菌ですが、これが腟内に広がることがあります。真菌感染症は性行為によって感染する病気ではなく、妊娠中の人、太りすぎの人、糖尿病の人によくみられます。この感染症は月経中に発症しやすくなります。また、免疫系の働きが薬(コルチコステロイド薬、化学療法薬など)や病気(エイズなど)により抑制されている人でも発症しやすくなります。抗生物質の内服薬は、真菌の増殖を抑えている腟内細菌を殺してしまう傾向があるため、腟感染症の発症リスクを上昇させます。閉経後にホルモン補充療法を受けている人は真菌感染症を発症しやすくなります。

satoさん

非常に解りやすい説明でした。

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

膣内には、エストロゲンの影響を受けて膣粘膜からつくられたグリコーゲンを乳酸に変える乳酸菌(デーデルライン桿菌)があります。このため、膣内は強い酸性に保たれていて、他の菌の増殖を防いでいます。

カンジタの同定は、顕微鏡で菌糸や芽胞の確認や特殊な培地で培養します。Bレンサ球菌も培養で同定されたもの思われます。通常は、デーデルライン桿菌による膣の酸性化(自浄作用により)カンジタとBレンサ球菌は膣内では増殖しません。この自浄作用が低下すれば、増殖して膣炎の症状を呈してきます。

コンタミネーションといって、たまたま紛れ込んだのでなければ、毎回、検出されるものではありませんので、膣の自浄作用を低下させる原因解明と治療が必要です。

ここで、悩むのはカンジダに有効な薬はBレンサ球菌に無効で、Bレンサ球菌に有効な薬はカンジダに無効ということです。薬を使って過剰に膣洗浄すると、どちらか一方が急速に増加します。必要最低限の洗浄と薬の使用とともに、膣内の自浄作用を向上させる治療が必要です。

satoさん

非常にわかりやすい説明でした。

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