Q

ヒトパピロマウィルス

子宮頸がんで0期(上皮内がん)でした。円錐切除をし、今はまったく問題なく生活しています。感染が性交によるとありますが、私はすでに2子をもうけ、結婚後夫以外に考えられません。結婚前の付き合っている時点から夫はウィルスを持っていて、私も感染していたが、ストレス等からがん化してしまったのでしょうか?それとも、夫が近年、感染してきたのでしょうか?デリケートで難しい話ですが、ずっと考えてしまいます。また、現在も夫はウィルスを保持していると考えると、現在の夫婦生活にも不安を感じます。再感染があるのか等どうしたらよいのでしょうか。
がんの診断を受ける前に夫は手と足にいぼあり、皮膚科で治療していました。手のウィルスから感染することはあるのでしょうか?

質問者:メロディーヌ さん

hero2005 先生
全科

hero2005 先生

ヒトパピロマウィルスは多くの種類が分類されており、そのなかのいくつかの種類が、子宮頸がんの発症との関連が指摘されています。

疫学的にいわれていたことに、子宮頸がんのリスク因子として、(1)初交(性交)年齢が早い、(2)性交相手が多い、ということが言われていました。これは、ヒトパピロマウィルスへの感染の機会が増えること、感染してからの発症までの期間があることなどを示していると思われます。

感染してすぐに癌になるわけではありません。一定の潜伏期間(数年から十数年)があります。感染してからの癌化までの期間については、確定的なことは言われていません。ですから、ウィルスにいつ感染したのかということについては断定できません。ストレスから癌化したわけではありません。

「現在も夫はウィルスを保持していると考えると、現在の夫婦生活にも不安を感じます。」とのことですが、すでに、お二人とも感染されているので、過剰な心配をしても意味がありません。ご相談者自身も現時点でウィルスを持ち続けておられる可能性があるからです。「手足のいぼ」とは、ウィルスのタイプが異なりますので、関連はありません。

結婚前に、仮に一度でも他のパートナーとの性交があれば、そのときの感染の可能性も考えられます。結婚後の感染か、その前かを、区別する方法はありません。夫以外からの感染お可能性は、過去にありませんでしたか?今の時点で、どちらからの感染かと詮索しても始まりません。

子宮頚がんの発症にヒトパピロマウィルスが大きく関与しているといわれていますが、原因はひとつではなく、他の原因も関与するといわれています。また、このウィルスに対するワクチンの研究も進められています。また、ウィルスに感染した人がすべて癌になるわけでもありません。今後できることは、定期的ながん検診を必ず、続けてゆくということになるでしょう。

メロディーヌさん

やはり、今どうこうと詮索しても仕方がないとすっきりしました。がんが早期発見され、本当によかったと思い、今後もがん検診をきちんとしていこうと思います。

月のうさぎ 先生
皮膚科

月のうさぎ 先生

ヒトパピロマウイルス(HPV)のあるタイプのものは、子宮頸癌の主要なリスクファクターとなります。

ただ、感染から発症までどれくらいの期間か、感染した人の何パーセントの方が発症するかなどはまだわかっていません。

HPVには、現在見つかっているだけで、100種類くらいの型があります。
このウイルスは、型によって住み分けをしており、人の細胞に与える障害に違いがあります。

子宮頸癌に関係する型は、「粘膜高リスク型」に含まれるもので、手足に通常のイボを作る「皮膚低リスク型」と異なります。
ですから、手足のイボから、子宮癌の原因となりうるウイルスが感染するということはありません。

また、手足のイボが癌化することもありません。

メロディーヌさん

昨夜、初めてこのサイトを見つけ、思い切って書いてみました。先生方の意見を聞くことで、今さら、原因を詮索しても仕方がないと思いました。すっきりしました。ありがとうございました。

和歌山の医師 一般内科 先生
腫瘍科

和歌山の医師 一般内科 先生

子宮頸がんを起こすヒトパピローマウイルス感染を防ぐためのワクチンが,非常に高い効果がみられることが極最近発表されています.

がんの危険を97%減らせたとのことです.

子宮頸がんで悩まなくても,ワクチンで予防的に治療できる時代が間もなく(数年先には)訪れようとしています.

メロディーヌさん

ワクチンの開発が一層進むことを望みます。
一つ疑問ですが、ワクチンは女性側で接種するものなのでしょうか?もともと、そのヒトパピロマウィルスはなくならないもので、男性側にあっても病気にはなっていかないのでしょうか?

hero2005 先生

パピローマウィルスの種類は多数あって、その中で、癌発生に危険とされるものに対するワクチンの開発がなされています。現実の臨床応用には、もう少し時間が必要です。

ウィルスに感染したヒトのすべてが短期間に発ガンするわけではありません。また、子宮頚がんの原因の大きな因子がパピローマウィルスとされていますが、他の因子も関与してきます。実験的な効果判定に比べて、ワクチンのヒトでの効果判定の難しいところでもあります。いずれにせよ、早期の効果的なワクチンの完成を期待しております。

パピローマウィルスによるコンジローマという腫瘤は、男女ともできます。女性では、子宮膣部、膣内、外陰部に、男性では陰茎にもできる可能性があります。

月のうさぎ 先生

ウイルスの型が調べられるようになって、ウイルスの研究が急速に進んでいるのは確かですが、HPVと発癌のついて詳しいことはまだ分からないことが多いのです。

いつ感染して、いつ発症するのか。
感染した人の何%くらいが発癌するのか。
ワクチンは本当に人に効くのか。どう使えばいいのか。
まだまだ分からないことだらけです。

今のところ癌化については、検診や、皮膚を観察することで早期に異常に気づき対処することが、最大の防御策と言えます。
幸いなことに、子宮頸癌も皮膚癌も見えやすい場所にできますし、早期に取れば生命に関わることはまずありません。

皮膚癌の中で、HPVとのかかわりが最も疑われているのはボーエン病(癌)です。
他の誘発因子(日光、砒素など)もありますが、子宮頸癌に関わっているのと同じ型のHPVの関連が言われています。
これは男性も女性にも起こります。

つけたしですが、男性・女性の陰部にできるコンジローマはHPVが原因ですが、子宮頸癌やボーエン病を起こす型とは異なります。癌化はしません。

メロディーヌさん

ウィルスの多さ、またその性質がさまざまで難しいものだとつくづく感じます。
研究者の方々、お医者様のご苦労が分かります。

余談になりますが、この癌になり今となって、病名を「子宮頸がん」と言うことに戸惑います。原因が性交渉によるもの(その可能性が高い)という点から、この病気を詳しく知る人には変な見方をされる気がするからです。また、私自身、当初の投稿のように相手を疑ってしまうことになるからです。

関連サイト

乳癌の症状や治療の不安を解決する
乳がん専門サイト

今すぐ医師に
質問することができます!

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。

このQ&Aの登録カテゴリ

注目の検索ワード

無料で見られるQ&A

同類のキーワード

今すぐ医師に
質問できます

Q回答している人は誰ですか?
5,700人以上の各診療科の現役医師です。アスクドクターズは、健康の悩みに現役医師がリアルタイムに回答するサービス。20万人以上の医師が登録する国内最大級の医師向けサイト「m3.com」を運営するエムスリー(東証一部上場)が運営しています。
Q登録後すぐに質問できますか?
質問の閲覧と相談は登録後すぐにご利用可能です。