更年期障害の症状とチェック項目 便秘?めまい?のぼせ?

  • 作成:2015/12/03

更年期障害は閉経前後5年に起きるホルモンの分泌が関係した病気です。症状は人によって様々ですが、治療できる可能性のある病気です。のぼせやめまい、肩こりなどがあれば、一度受診してみてもよいでしょう。更年期障害のチェック項目について、専門医医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

近藤 恒正 監修
落合病院 副院長
近藤 恒正 先生

この記事の目安時間は3分です

中年カップル

更年期障害は45歳から55歳が危険

更年期障害とは、加齢により卵巣の機能が衰える結果。女性ホルモンのバランスが崩れることで、ほてりやのぼせ、発汗など多種多様な症状が出ることをいいます。通常、閉経を迎える前後5年くらいの期間を「更年期」といいます。閉経を迎える平均的な年齢が50歳くらいなので、45歳から55歳が更年期ということになります。

更年期障害の症状は個人差が大きく、症状も幅広いことが特徴です。ホルモンバランスに敏感に反応しやすいタイプであったり、子どもの独立、親の介護、家庭や仕事のストレスなど環境の変化やストレスが加わると、症状が強く出る傾向があります。症状には、ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗、動悸、息切れ、頭痛、めまい、不眠、不安感、いらいら、腰痛、肩こり、関節痛、食欲不振、吐き気、便秘、下痢、頻尿、残尿感、性交痛、月経異常、性欲低下、しびれ、知覚過敏、皮膚の乾燥、かゆみ、しわができるなどといったように全身に症状が出ます。症状が出る期間や強さもさまざまで、症状を全く感じない方もいれば、強い症状が長く続く方もいます。

「暑くないのに暑い」「肩こり」などがサイン

更年期障害の診断や疑いがある場合、更年期障害の有無をチェックするチェックシートがあります。病院でもチェックを行いますが、更年期障害の疑いを「はい」と「いいえ」で簡単に知ることができる方法がインターネットでも紹介されています。

チェック項目には、以下のように多様です。気になるようならば、一度医療機関を受診してみると良いでしょう。

・生理の周期の乱れや月経血量の変化 ・のぼせやめまい
・肩こり
・顔のほてり
・理由がなく動悸がある
・暑くないのに暑く感じる
・手足の冷え
・頭痛や耳鳴り
・不眠や眠りの異常
・イライラ感や不安
・食欲、やる気
・尿もれや皮膚のしびれ、かゆみ
・便秘や下痢

更年期障害からつながる重大な疾患

更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少でおこる疾患です。エストロゲンは、妊娠や出産に関わるだけでなく、神経や皮膚、血管、骨、脳に至るまでさまざまな器官に作用しています。骨密度(骨の丈夫さの尺度)の維持やコレステロール値の調整、髪や肌のうるおいの保持、動脈硬化の予防など女性の体を守るいろいろな役割を果たしています。そのため、更年期になりエストロゲンが減少することで、さまざまな病気になりやすくなるため、注意が必要です。エストロゲンが減少することでおこりやすくなる病気には、動脈硬化症、高血圧症、狭心症、心筋梗塞、骨粗しょう症、脳血管障害、うつ病、認知症、性器の萎縮、膀胱炎などがあります。

治療の可能性あり、受診を

更年期障害の治療には、症状全体を改善させる治療と、個々の症状別にそれぞれ対処する治療があります。症状全体を改善させる治療には、ホルモン補充療法があります。ホルモン補充療法は、のぼせやほてりなど血管運動系の症状が強い場合や、骨粗しょう症、萎縮性腟炎や性交痛の改善などに有効です。一方、不正出血や頭痛、吐き気など副作用が出る場合があることや、長期服用で乳がんのリスクを高めるので注意が必要です。他には、症状がそれほど強くない場合やホルモン補充療法ができない場合には、漢方薬によって全身のバランスを整える治療がありますし、自律神経調整薬で症状を緩和させる治療もあります。

個々の症状に合わせた治療としては、不眠や心の不調などがあれば、睡眠薬や抗うつ薬の使用、心理療法の併用などが試みられます。

更年期障害は、きちんと治療をすれば症状を改善させることができます。個々に合わせた治療方法があるので、気になる症状があれば病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

更年期障害について症状やチェック項目をご紹介しました。もしかして更年期障害かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?

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