おりものやアソコのかゆみ、どうしてる?【デリケートゾーンによくあるトラブル vol.1】

  • 作成:2022/01/28

デリケートゾーンの皮膚や粘膜は荒れやすいため、洗いすぎると腟内環境が悪化したり、下着との相性が悪いと肌にかゆみが出たりすることがあります。恥ずかしくてなかなか相談できない症状ですが、実は困っている人が多いのが現状です。 今回は、淀川キリスト教病院産婦人科医の柴田綾子先生が、デリケートゾーンによくあるトラブルについて解説します。

この記事の目安時間は3分です

おりものやアソコのかゆみ、どうしてる?【デリケートゾーンによくあるトラブル vol.1】

1.細菌性腟症:デリケートゾーンの洗いすぎは逆効果

デリケートゾーンをしっかり洗っているのに、ニオイやおりものが気になることはありませんか?実はそれ、デリケートゾーンの「洗いすぎ」が原因かもしれません。人間の皮膚や腟には、表面を守る良い菌(常在菌)がいます。ボディソープやビデ(腟洗浄)などで皮膚や腟を洗いすぎると、良い菌が減少し、逆に悪い菌が繁殖してしまうのです。

女性の腟には良い菌である乳酸菌が、腟を酸性に保っています。この乳酸菌が減少すると、雑菌が増え臭いが目立つようになってしまいます。これを細菌性腟症と呼びます。乳酸菌が減少する原因としては、ボディソープの使いすぎ、ビデやシャワーで腟を洗いすぎるなどがあります。細菌性腟症は性感染症ではありませんが、性行為がきっかけとなって起こることもあります。細菌性腟症では、おりものが魚のような生臭いニオイになることや、おりものの色が灰色になるなどが見られます。細菌性腟症の治療は、抗生剤の内服や腟剤(腟に入れる薬)で行います。

2.カンジダ腟炎:抗生剤や妊娠が原因で起こることも

抗生剤を飲んだり、風邪を引いたりしたあと、白いおりものが増えることや、腟やデリケートゾーンが赤くなりかゆみが出るときは、カンジダ腟炎の可能性があります。カンジダは、腟の中にいつもいる菌の常在菌であり、悪い菌ではありません。ただし、カンジダが急激に増えてしまうと、おりものの異常やかゆみの原因となります。

デリケートゾーンが蒸れていると、カンジダが増えやすいので、ナプキンの長時間使用なども原因となります。カンジダになりやすい方は、通気性のよい下着やズボンがお勧めです。薬は大きく3種類あり、(1)軟膏、(2)腟剤、(3)内服です。それぞれ、症状や重症度に合わせて薬を使い分けます。カンジダは繰り返すことも多く、再発した場合はドラッグストアで市販薬を購入して使うこともできます。

3.デリケートゾーンも保湿が大切

デリケートゾーントラブルの原因で多いのは皮膚の炎症です。制汗剤/香水/化粧品が肌に合わなかったり、ボディソープで洗いすぎたりすると皮膚がかゆくなります。生理中にナプキンを長時間つけていて、デリケートゾーンが蒸れてしまったり、ビデで皮膚や腟を洗いすぎたりすることも、皮膚のかゆみや赤みの原因となります。

下着やスボンがキツくて擦れてしまうと、デリケートゾーンの黒ずみの原因になることもあります。もし新しい化粧品や下着を使い始めた直後に、肌にかゆみや赤みが出てきた場合は、すぐに使用を中止しましょう。生理中は血やおりものでぬれたナプキンをこまめに変えるように心がけましょう。また剃毛は皮膚への負担が大きく、毛の自己処理は皮膚荒れの原因となります。皮膚が荒れやすい生理中・生理前後は剃毛を控えるようにしましょう。

まとめ

デリケートゾーンの毎日のケアでボディソープやビデを使いすぎると、皮膚や腟を守っている常在菌までやっつけてしまい逆効果です。弱酸性のものやデリケートゾーン専用のソープを使って優しくこすらずに皮膚を洗うようにしましょう。

デリケートゾーンの皮膚も、顔や身体と同じように保湿が重要で、最近はデリケートゾーン用の保湿剤も販売されています。乾燥するとかゆみや赤みの原因になるので、保湿ケアをしっかりしてください。剃毛の後は、とくに保湿ケアが大切です。

デリケートゾーンのトラブルは、多くの女性が経験しています。恥ずかしいと感じるかもしれませんが、あなただけではありません。悩んだらいつでも、産婦人科へ相談してください。

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