マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎に関する医師アンケート
マイコプラズマ肺炎は、初期症状として熱が出るほか、乾いていて、長引くしつこい咳が特徴です。アスクドクターズでは、200名以上の小児科の先生から、肺炎の診断や治療で「患者さんにお願いしたいこと」をうかがいました。
Q. 肺炎の治療で「患者さんにお願いしたいこと」
- A 処方する抗生剤は苦いが飲みきってほしい(51%)
- B 肺炎についての理解を深めてほしい(25%)
- C 診断が難しいことを理解してほしい(20%)
- D その他(5%)
小児科医の半数「薬を最後まで飲みきって」
小児科の先生が肺炎の治療で、患者さんにお願いしたいことは「薬を最後まで飲みきってほしい」(51%)
マイコプラズマ肺炎の治療では、抗生剤が処方されますが、この薬がとても苦いため、特にお子さんで最後まで飲みきることが難しい患者さんがいらっしゃるようです。また、耐性菌(薬が効かない菌)が増加してきており、問題となっています。そのため、症状がなかなか改善しないことへの理解を求める意見もありました。
- マイコプラズマ肺炎の場合、処方すると思われるマクロライド系抗生剤(クラリスロマイシン、アジスロマイシン)トフロキサシンがいずれも苦くて、全く飲ませられないと言ってくる人がいらっしゃいます。
- 熱が下がるとすぐに服薬をやめてしまって悪化する方がいるので、決められた分きちんと服用してほしい。
- 抗生剤を解熱剤と勘違いしている方が多いので、最後まで飲みきってほしい。
次に多かったのは「肺炎に関する理解を深めてほしい」(25%)というものでした。肺炎は治療が長引くケースもあることをご理解いただけないケースや、必ず入院治療が必要という誤解もあるようです。
- 治療に時間がかかる場合があることを理解してほしい。
- 咳が続くことへの苦情が多いが、しばらく続くことを理解し、その間はたばこの煙に触れないように注意してほしい。
- 入院の必要、不必要の判断を理解していただきたい。
マイコプラズマ肺炎は、医師の指示どおり治療することが大切です。この病気に関して心配や疑問があったら気軽に医師に相談してみませんか?