溶連菌感染症

溶連菌感染症に関する医師アンケート

溶連菌感染症は、喉(のど)の強い痛みや発熱とともに、喉の奥や舌に赤い発疹がでる病気です。アスクドクターズでは、200名以上の小児科の先生から、溶連菌感染症の診断や治療で「患者さんにお願いしたいこと」をうかがいました。

Q. 溶連菌感染症の治療で「患者さんにお願いしたいこと」

  • A 薬を最後まで飲んで欲しい(52%)
  • B 検査に来てくれない、症状がないのに検査して欲しいと言われる(20%)
  • C 再発することを理解してほしい(6%)
  • D その他(22%)

半数以上の小児科医「しっかり最後まで薬を飲んで」

小児科の先生が溶連菌感染症の治療で、患者さんにお願いしたいことで最も多かったのは「処方された抗生剤を最後まで飲みきってほしい」というもの。実に52%の先生が回答しました。

溶連菌感染症は、溶血連鎖球菌という菌に感染しておこる病気です。溶連菌感染症と診断されると、ペニシリン系の抗生剤を内服することがガイドラインでも推奨されています。ところが、飲む期間が10日間と長いため、「熱が下がったから」「症状がおさまったから」など、自己判断で服薬を中止してしまう患者さんが多く、小児科の先生の悩みの種となっています。

  • 溶連菌感染症は再発率が高いので、ペニシリン系抗生剤なら10日間、しっかりと飲んで欲しい。
  • 「熱がないから」と薬を勝手に減らしたり、飲むのを止めてしまったりする人がいます。
  • 「1日の服薬回数を3回から2回に減らしたい」と希望する患者さんも。決められた回数よりも減らしてしまうと、薬の効き目が弱くなってしまうため、必ず回数通りに内服してほしい。

次に多かったのは、「検査」に関して。溶連菌感染症は、家族内での感染も多く、例えばお子さんがかかった場合、兄弟で50%、親で20%の感染リスクがあるという報告もあるほど。そこで、抗生剤を飲みきった後、尿検査を行い、治ったかどうかを確認する場合があります。ところが、症状がおさまったり、薬を飲みきった安心感からか、通院せずに検査を受けない患者さんが多いとのこと。感染拡大を防ぐためにも、検査にちゃんと来てほしいという声が多くありました。また、中には症状が無いのに「流行しているから検査して欲しい」という患者さんも。

  • 尿検査の必要性について理解してほしい。
  • 家族内での感染の可能性がありながら、家族での検査を受けていただけないケースが。特に1か月後の検尿は徹底できていない。
  • 溶連菌感染を疑わせる症状がないのに検査を希望されることがある。

溶連菌感染症は、医師の指示通り薬を飲んでしっかりと治療することが大切です。この病気に関して心配や疑問があったら気軽に医師に相談してみませんか?

医師に相談して
不安を解消しましょう!

医師に相談する

今すぐ医師に相談できます

  • 最短5分で回答

  • 平均5人が回答

  • 50以上の診療科の医師