血尿の色と潜む病気の関係 膀胱炎?男女で違いあり?

  • 作成:2015/12/18

血尿と言われると、赤い尿をイメージするかもしれませんが、肉眼で見ても色が確認できない「血尿」が存在します。目で見える血尿も、見えない血尿も背後にある病気は多様です。血尿が確認できたら早期の受診が必要です。血尿が確認された場合、可能性のある病気も含めて、専門の医師が監修した記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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考える女性

目で見えない”血尿”もある

尿の中に血液が混ざることを「血尿」と呼びます。血尿には大きく分けて、「肉眼的血尿」と「顕微鏡的血尿」があります。肉眼的血尿は、自分の目で見て明らかに分かる血尿のことで赤色、コーラ色、コーヒーのような色などと表現されることが多いです。時々血の塊りを含むこともあります。

顕微鏡的血尿は自分の目では見えない血尿のことで、健診や病院での尿検査を行うと分かります。顕微鏡で確認し、赤血球の数が多い場合に、顕微鏡的血尿があると診断されます。

血尿には、痛みや発熱を伴う「症候性(症状がある)血尿」と伴わない「無症候性血尿」があります。症候性血尿の場合には、感染症や結石などの病気が疑われ、無症候性血尿の場合にはがんが疑われることが多いです。どのようなメカニズムか不明なものが多いですが、腎臓自体に病気が起こる腎炎の場合には、血尿に加えて蛋白尿や浮腫(むくみ)、高血圧などを伴うことがあります。

若い男性は結石、高齢男性はがんに注意

男性で血尿が出る病気は、膀胱、前立腺、腎盂・尿管などの泌尿器系のがん、尿管結石、腎炎、前立腺肥大症、前立腺炎などが考えられます。若い男性の場合は、結石や前立腺炎、腎炎が多く、高齢男性の場合はがんや前立腺肥大症が多いと言われています。膀胱癌の85%は肉眼的血尿で発見されるというデータもあるため、目で見える血尿があった場合にはなるべく早めに病院に行くようにしましょう。

結石や前立腺炎の場合には、痛みや倦怠感、発熱などを伴うことが多いですが、がんの場合は血尿以外は無症状のことも多いので注意が必要です。また、喫煙は泌尿器系のがんのリスクと考えられているので禁煙した方が良いです。

女性に多い膀胱炎

女性で血尿を起こす疾患は、膀胱炎などの感染症、腎炎、結石、膀胱や腎臓などの泌尿器系のがんが挙げられます。特に男性に比べて女性は、「尿道と肛門の距離が近い」「尿道が短い」などの理由から膀胱炎を発症しやすいと言われています。膀胱炎の場合は、肉眼的血尿だけでなく頻尿、残尿感、排尿後の違和感などの症状を引き起こします。結石の場合は痛みを伴い、がんの場合は症状がないことが多いです。腎炎の場合には発熱や蛋白尿、手足のむくみ、高血圧などを伴うことがあります。

見てわかる血尿、早めに受診を

男性でも女性でも、目で見える血尿を自覚した場合にはなるべく早めに病院を受診した方が良いです。それは命に関わるがんの可能性があるからです。がんは早めに見つかり切除できれば、その後の経過が良いこともあります。

日本では学校や会社などで定期健診が義務付けられており、目で見えない血尿(顕微鏡的血尿)や蛋白尿の発見率が高いことが知られています。もし尿検査の異常が指摘された場合には、なるべく早めに病院やクリニックで精密検査を行うようにしましょう。精密検査をすると異常がなくて経過観察になることもあれば、早めに腎炎やがんなどの病気を見つけることもできます。現在の医療では、腎炎などの腎臓病が進行した場合に完全に治す治療法がありません。腎機能がなくなり腎不全になると、生涯にわたって通院が必要な透析の導入が必要になるので、なるべく早めに発見、治療を行い進行を防ぐことが大切です。

尿検査は、泌尿器系の臓器に関連する病気を早期発見する方法として非常に重要と考えられています。

血尿の色や病気血の関係についてご紹介しました。尿の色が気になって、不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?

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