顎関節症の症状と4つのチェック項目 頭痛以外の痛みも?

  • 作成:2016/02/03

顎関節症(がくかんせつしょう)は、あご以外の問題を引き起こすこともあり、代表的なものは頭痛です。その他の症状と、セルフチェックの項目を含めて、歯科医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

口を開ける女性

頭痛が起こりやすい顎関節症がある

顎関節症になると、口を開けるとカクンカクンという音がする、口が開けにくいという症状以外に頭痛が症状として見られることがよくあります。

顎関節症は大きく4つに分けることができ、最も多いのは関節内にある「関節円板」と呼ばれるクッションの役目をするものが前にずれてカクンカクンという音がする状態、2番目は関節円板が前方にずれて口が開きにくくなる状態です。3つめに、口を開ける筋肉がうまく動かなくなって口が開けにくい、痛いという状態、4つめに、顎関節にある骨が変形している状態です。骨の変形は他の3つに比べてまれなケースです。

3つ目の口を開ける筋肉がうまく動かなくっているタイプの顎関節症のときに、頭痛が多く見られます。これは「側頭筋」という口を開ける役割の筋肉が緊張してしまうことが関連しています。側頭筋は、頭の横から下顎の骨の「筋突起」という部分に位置し、緊張すると偏頭痛の原因にもなる筋肉です。

また、顎関節は耳の前方、こめかみの位置にあります。頭とは非常に近い場所であり、物を噛んだ時や、口を大きく開けたときなどに関節付近に痛みが出ると、頭痛がしているのか、顎関節の痛みなのか、混同しやすくなり、「頭痛がする」と感じることが多くあります。

顎関節症で起こる、頭痛以外の痛み

頭痛以外にも、顎関節症によって肩こりや首の痛みが出てしまうことがあります。これは、口を開閉する筋肉が首や肩と隣接する場所にあること、顎が痛いと首や肩に力が入ってしまい、肩こりと関係の深い筋肉を緊張させてしまうためだと考えられています。

また、顎関節症の原因の中には、頬杖(ほおづえ)や受話器を顎と肩で挟む癖、長時間のスマートフォンやコンピューターの操作、ストレスなどがあります。これらは、肩こりや首の痛みの原因ともなるものなので、顎関節症とともに肩こりや首の痛みといった症状が現れることがあります

顎関節症で耳鳴りも

顎関節症で耳鳴りが起きてしまうことがあります。顎関節はとても複雑な構造をしており、主に側頭骨(頭の側面の骨)と下あごの骨で構成されています。側頭骨は顎関節だけではなく、中耳、内耳も構成しています。そのため、顎関節に異常があると、関節の雑音や振動が聞こえることなどから、耳鳴りが起きることがあります。

また、顎関節付近の聴覚と関係がある神経は、側頭骨の中を通ることや、側頭骨から口を閉じること役割を行っている「側頭筋」が付着していることも関連しているのではないかと考えられています。

顎関節症のセルフチェック項目

顎関節症が疑われる場合は、セルフチェックを行ってみましょう。

設問1.口を大きく開いたとき,人差し指から薬指を並べた3本指を縦にして入りますか? (1.すっと入る 2.ほぼ問題ない 3.どちらともいえない 4.やや困難 5.全く入らない)

設問2.口を大きく開け閉めした時,あごの痛みがありますか? (1.全くない 2.たまにある 3.どちらともいえない 4.しばしばある 5.いつもある)

設問3.口を大きく開いたとき,まっすぐに開きますか? (1.いつもまっすぐ 2.たまに曲がる 3.どちらともいえない 4.しばしば曲がる 5.いつも曲がる)

設問4.干し肉,するめ,タコなど硬いものを食べるとあごや顔が痛みますか? (1.痛まない 2.たまに痛む 3.どちらともいえない 4.しばしば痛む 5.いつも痛む)

チェックした項目の合計点数が8以上の方、設問2の「口を大きく開け閉めした時、あごの痛みがありますか?」に「はい」と回答した方は顎関節症である可能性があります。専門の医師を受診するようにしましょう。(出典:http://kokuhoken.net/jstmj/general/ 杉崎正志、他:2007)

顎関節症の症状についてご紹介しました。もしかして顎関節症かもしれないと不安に感じている方は、歯科などにかかってみる良いでしょう。

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