十二指腸潰瘍の治療薬と食事療法 止める薬やピロリ菌除菌の薬とは?控えるべき食べ物、生活の注意点も解説

  • 作成:2016/03/02

十二指腸潰瘍は、薬でほとんど治療が可能となっていますが、治療において、食事も重要な要素の1つです。医師から処方される薬は主に3種類あります。どのような薬を使うのかや、食事のポイントなども含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

十二指腸潰瘍の時、食事は?

十二指腸潰瘍の治療 まずはNSAIDs をとめる

十二指腸潰瘍は胃潰瘍と同様、ピロリ菌や「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」と呼ばれる薬、過剰な胃酸分泌などが原因となって、十二指腸の粘膜に炎症が起こる病気です。十二指腸潰瘍の治療方法は出血があれば、内視鏡を使った治療や外科的な治療を行い、出血がなければ薬剤を使った治療を行います。

まず、NSAIDsを使用していればNSAIDsを止め、十二指腸潰瘍の経過を見ていきます。

ピロリ菌除菌なら、3種の処方薬 問題点も

しかし、NSAIDsを使用していない場合、治療方法はピロリ菌の有無によって異なります。

ピロリ菌がいる場合、ピロリ菌を除菌するための薬物を処方します。具体的には、「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」と「アモキシリン」「クラリスロマイシン」と呼ばれる3つの薬を7日間飲み続けます。この治療による除菌の成功率はおおむね85%と言われています。

ただ、ピロリ菌は、除菌の薬が効きにくい耐性菌と呼ばれる菌の出現が問題となっており、上記の3種類の薬で除菌出来なかった場合は、「クラリスロマイシン」を「メトロニダゾール」という薬に変更してもう一度除菌を行います。この2回目までの除菌での成功率は90%以上と言われています。当然ですが、薬を飲む際は、医師、薬剤師の説明を十分に受け、指示通りに処方薬を飲むことが重要となります。

ピロリ菌がいない場合の病院で出る治療薬は?

ピロリ菌がいない場合、通常の潰瘍に対する治療を行います。胃酸分泌を抑制し、胃の防御能を高める薬剤が使われます。具体的には、「ヒスタミンH₂受容体拮抗薬」「PPI」「抗コリン薬」「PG(プロスタグランジン)製剤」などという薬を使います。

薬剤もピロリ菌除菌で使用した薬剤と同様、医師、薬剤師の説明を十分に受け、指示通りに処方薬を飲むことが重要となります。また、潰瘍が治癒したと思われても、再発の可能性がある、もしくは高いと判断されると、さらに一定期間、薬剤を飲み続ける必要があることもあります。その際も医師や薬剤師の指示に従って、処方薬を飲むことが重要です。

食事療法のポイントとは?

十二指腸潰瘍に対して、薬物治療は効果的な治療方法の一つですが、十二指腸潰瘍は食生活を含む生活習慣が大きく影響しています。食事は、誰でも食べるため、食事の影響をないがしろにすることはできません。

食事療法の食品で気を付けるべきポイントがあります。まず、十二指腸潰瘍の治療で重要となるのが、胃酸分泌の抑制や胃壁の運動を抑制することです。

具体的には、酸味の強い食品・コーヒー・炭酸飲料・香辛料といった食材は胃酸分泌を促進してしまいます。胃酸分泌を促す食品を食べてしまうと十二指腸潰瘍が悪化する恐れがあります。また、固い食品や線維の多いものも控えた方が良いでしょう。さらに、熱い食べ物や冷たい食べ物は控えましょう。いずれの食品も十二指腸潰瘍に対して、良くない影響を与えます。

習慣で気をつけるべき点も

食事療法においては、習慣で気を付けるべきポイントもあります。過度の食事や飲酒は十二指腸潰瘍を悪化させる恐れがありますので、控えましょう。また、時間があればよくかんでゆっくり食べましょう。たとえ、十二指腸潰瘍の症状が現れていなくても役立つ習慣です。さらに、食後はゆっくり休息をとり、喫煙は避けましょう。いずれの習慣も十二指腸潰瘍を悪化させる恐れがあります。

食事療法は薬物治療と異なり、原因を除くための治療ではありません。しかし、薬物治療と食事療法を組み合わせることで、治療中の症状の軽減などに役立ちます。



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十二指腸潰瘍の薬と食事による治療についてご紹介しました。もしかして十二指腸潰瘍かもしれないと不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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