卵巣嚢腫の手術後の痛み、生理への影響、入院期間、退院時期

  • 作成:2016/01/12

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の手術は、お腹に小さな穴を複数開ける腹腔鏡手術で実施できる場合や、お腹を切る場合など様々です。腹腔鏡の場合は、術後の痛み止めが必要でない場合もありますが、腫瘍が小さいことが前提となります。どのような場合に生理に影響するのかや手術後の退院可能な時期も含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

近藤恒正 監修
落合病院 副院長
近藤恒正 先生

この記事の目安時間は3分です

卵巣嚢腫の手術後の痛みについて知ろう

腹腔鏡手術なら痛み止め不要の場合も

卵巣嚢腫がまだ小さい場合には、一般的に腹腔鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)を行います。腹腔鏡下手術はおなかに3、4か所穴をあけて、筒を設置してそれを通して細長いカメラやはさみ、メスなどを入れて、カメラが映し出す映像を見ながら摘出を行う手術です。

傷が小さいので、回復が早いことが特徴です。個人差はありますが、食事は手術翌日からでき、入院期間は1週間弱、社会復帰までは1週から2週間くらいです。歩行などの日常動作も早い時期に行うことができるようになります。

卵巣を切除したことやおなかに穴をあけたことによる痛みはありますが、お腹を切り開く「開腹」の手術と違って大きく切っていないので、術後の痛みが比較的軽くて済むことがあります。

開腹手術なら社会復帰までに時間

卵巣嚢腫が大きかった場合は、開腹による手術になってしまうことがあります。開腹手術では、入院期間は1週から2週間、社会復帰までは3週間から1か月と、腹腔鏡下手術より長い時間が必要になることが多いです。

腹筋を切っているためおなかに力を入れることができず、術後すぐに普段通りの日常生活を送ることは難しいです。痛み止めがしばらく必要になることもしばしばあります。

生理が来なくなる?ならない?

卵巣の手術だと、「手術後は生理が来なくなってしまうのではないか」と気になる方が多いと思います。卵巣は、女性が女性らしくあるために必要なホルモンを出している臓器です。赤ちゃんを迎え入れるために、子宮内膜を分厚くして、いらなくなった場合ははがし落とすという、生理の周期をつかさどっているのも卵巣です。

女性にとってとても大切な臓器なので、一般的にはなるべく卵巣を残す手術を行います。卵巣とは不思議な臓器で、大部分を切除してしまっても一部が残っていれば正常に機能してくれる可能性が十分にあります。そのため、病気の部分だけ切り取ったり、左右どちらかが正常であれば病気がある方だけを切り取ったりします。一部が残っていれば、正常に生理が来る状態になる可能性はあると言えます。

ただ、卵巣嚢胞の悪性化(がんになること)のリスクが高まる40代や、閉経が近い50代では卵巣全体の摘出を勧められる場合もあります。その場合、手術後に生理は来ません。いずれにせよ、とてもデリケートなことですので、個人の意思が十分に尊重されるべき話です。医師としっかり話し合うようにしましょう。



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