耳鼻咽喉科とは?耳掃除や風邪も診る?保険適用?「耳鼻科」と違う?

  • 作成:2016/06/27

耳鼻咽喉科は、一般的にいうと、耳、鼻、のどを扱う診療科ですが、口の中などにも対応しています。「耳鼻科」とよくいいますが、一般的には耳鼻咽喉科と同じ意味です。耳掃除や風邪にも対応しているのかを含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

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耳鼻咽喉科は風邪も診る?

耳鼻咽喉科の扱う領域

耳鼻咽喉科は「聴覚、嗅覚、味覚および平衡感覚をつかさどる感覚器」を専門として扱います。具体的には、耳、鼻、舌、三半規管(さんはんきかん)となります。同時に、摂食・嚥下(せっしょく<食べること>、えんげ<のみこむこと>)、発声、呼吸などの機能を含めて、口腔(こうくう、口の中)、鼻腔(びくう、鼻の中)、咽頭・喉頭(いんとう、こうとう)といった領域も扱います。

耳鼻咽喉科の「咽喉」とは、一般には“のど”にあたる咽頭、喉頭のことです。また、耳鼻咽喉科は、「外科」の1分野でもあり、扱う領域をまとめると「頭頚部外科」とも言えます。最近では大きな病院では診療科に耳鼻咽喉科・頭頚部外科としているところもあるようです。

耳鼻科と耳鼻咽喉科はどう違う?

耳鼻科は耳と鼻だけを扱う科というわけではありません。脳神経外科を脳外科と呼ぶのと同じように、言いやすさから耳鼻咽喉科を省略した耳鼻科が使われているようです。2つに違いはありません。

耳鼻科で扱う病気

主として、下記ような病気を耳鼻科で扱います。

1. 感覚に関する疾患(障害);①聴覚:外耳や中耳という耳の部分の障害による「伝音難聴(でんおんなんちょう)」、内耳や、その奥の神経の障害による「感音(かんおん)難聴」、②平衡感覚:三半規管や前庭(ぜんてい)の機能異常による「内耳性めまい(メニエール病など)」、脳に原因がある「中枢性めまい」、③味覚:唾液過少、舌の炎症などによる「味覚異常」、④嗅覚:さまざまな原因による「嗅覚障害」

2. 炎症性疾患;①耳:「外耳炎」「中耳炎」など、②鼻腔(びくう)および副鼻腔:「アレルギー性鼻炎(花粉症など)」「副鼻腔炎」など、③咽頭および喉頭:「咽頭炎」「扁桃炎」「扁桃周囲膿瘍」「アデノイド」「喉頭炎」「急性喉頭蓋炎」など

3. 腫瘍性疾患;悪性腫瘍のうち頻度の高いものでは「喉頭がん」「咽頭がん」「口腔がん」、他に「声帯ポリープ」、耳下腺や顎下腺(がっかせん)の腫瘍、甲状腺や副甲状腺の腫瘍など

4. 機能性障害;物をうまくのみこめない「嚥下障害(えんげしょうがい)」、音声や言語に問題がでる「発声および構音障害」、呼吸の障害の「睡眠時無呼吸」など 

5. その他の疾患;「顔面神経麻痺」「耳鳴り」「鼻出血」「鼻骨骨折」「気管・気管支異物」など

耳鼻科で耳掃除もしてくれる?値段や効果は?保険適用?

耳あかは、正式には「耳垢(じこう)」といい、耳垢により耳の穴が塞がってしまったものが「耳垢栓塞(せんそく)」です。難聴をおこしたり、耳の閉塞感があったりします。固まってしまった耳あかを、家庭でとることは危険ですし無理ですので、耳鼻科を受診して下さい。このような場合の耳垢に対しては、「耳垢栓塞除去」という処置があります。「耳垢水」などと呼ばれる薬品で、軟らかくして完全に除去してくれます。この処置は保険が効きます。値段の目安としては、3割自己負担として、片側だと300円、両側で450円になっています。6歳未満のお子さんだと150円加算されます。

上記以外の単純な耳垢栓塞除去(耳掃除も)は、基本診療料に含まれていますので処置には、お金はかかりません。例えば、中耳炎で通院しているような場合には耳掃除もしてくれると思います。ただ、耳掃除だけをしてくれるかどうかは耳鼻科の先生の判断となりますので、気になる方は、個々の耳鼻科に問い合わせてください。

耳鼻科は咳などの風邪もみてくれる?

「風邪(かぜ症候群)」は上気道部分の炎症の総称です。「上気道」とは鼻腔、咽頭、喉頭、つまり鼻やのどのことで、耳鼻科の専門の領域です。鼻炎の場合、鼻水やくしゃみ、咽頭炎では、のどの痛みや腫れ、咳などが、喉頭炎でも咳が主な症状になります。お子さんに多い「扁桃腺炎」や「アデノイド(喉付近のリンパ腺の腫れ)」は耳鼻科の病気で、風邪によって悪化することも多くなっています。咳などの風邪の症状だけでも、もちろん耳鼻科で診てくれますので、安心して受診して下さい。

耳鼻咽喉科の病気や考え方についてご紹介しました。耳やのどの不調で不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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