水疱瘡の予防接種の効果、間隔、副作用 無料なの?予約が必要?患者と接触後に受けても効果あり?副反応はどんなもの?

  • 作成:2016/03/01

水疱瘡(水ぼうそう)は予防接種が実施されていて、ほとんどの場合で、発症を防いだり、発症しても症状が軽いまま済ませることができます、料金や副作用(予防接種の場合、正しくは「副反応」と言います)を含めて、専門医師の監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

水疱瘡の予防接種の効果を知ろう

水疱瘡の予防接種のメカニズム

水疱瘡(みずぼうそう)は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」と呼ばれるウイルスの感染により発症します。全年齢で発症しますが、思春期以降の若者、成人の方が乳児、幼児より重症化しやすい傾向にあります。潜伏期間は2週から3週間で、発症してから1週間から10日間症状が続きますが、発症してからの感染力が非常に強い特徴を持っています。厚生労働省の調査では、人数は大変少ないものの、水疱瘡の重症化とそれに伴う合併症による死亡が近年になっても減少していませんので、予防接種が大変重要です。

「症状が軽くて済む」も効果の1つ

予防接種には生ワクチンが用いられます。生ワクチンとは、ウイルスの病原性を極力抑えたもので、水疱瘡に感染したのと同じように、免疫が作られるように調整されている製剤です。

感染する前に、水疱瘡の生ワクチンを接種しておくことで、「感染しても発症しない」効果が期待できます。また、1回のみの接種で76%から85%の接種者で抗体が作られるようになります。水痘ワクチンを2回接種した場合は、ほぼ100%の接種者で抗体が作られるようになるため、ほとんど発症を予防することが可能です。そのため万が一発症しても症状が軽くて済む、という効果も期待できます。

水疱瘡の予防接種は2回 受ける時期や間隔は?

まず、1歳未満(定期予防接種を受ける前)までに、すでに水疱瘡を発症した乳幼児は、ウイルスに対する抗体(免疫)ができていますので、予防接種は必要ありません。

発症していない場合、水疱瘡の予防接種は、生後12カ月から生後36カ月の間に2回予防接種を受けるように定められています。1回目の接種は生後12カ月から生後15カ月までの間に行います。2回目の接種は、1回目の接種から3カ月以上経ってから行うことになっており、通常は1回目接種後6カ月から12カ月までの間に行います。ただし、水疱瘡の予防接種を受けてから別の種類の予防接種を受けるまでは4週間以上間隔を空けることが必要です。

期間中なら費用は無料

2014年から水疱瘡の予防接種は、定期接種となりました。予防接種期間である子どもは、費用はかからず、無料で予防接種を受けられますので、詳しくはお住まいの市区町村に問い合わせてみましょう。なお生後1歳未満の乳幼児と妊婦は予防接種が受けられません。

個人で予約が必要

予防接種を受ける手続きとしては、集団予防接種ではないので、個人で予約を入れることが必要になります。お子さんが1歳になったら、予防接種を実施している医療機関へ予約を入れてください。接種の当日には、母子健康手帳と予防接種手帳(予診票)を持参することを忘れないようにしましょう。

乳幼児期の予防接種は、どれもできるだけ早めに受けることが大切ですので、他の予防接種のスケジュールを把握しながら、忘れないようにしてください。

接触から72時間以内に接種で効果?

予防接種を受けていない状態で、仮に水疱瘡にかかっている患者に接触したとしても、72時間以内(3日以内)にワクチンを接種すれば効果を発揮するといわれています。

しかし、水疱帯状疱疹ウイルスは非常に高い感染力をもっているため、患者に接触した日がわからなかったり、あるいはそもそも接触した方が感染していたのかどうか疑問である(身体に発疹が出ていないためわからない状態)、といった曖昧な場合は、規定時間内によるワクチン接種の期待される効果が全く得られないこともあります。

大人になってからの「帯状疱疹」も関係

水疱瘡の原因である水痘帯状疱疹ウイルスは、「帯状疱疹」と呼ばれる病気の発症の原因となることがあります。一度水疱瘡を発症すると、回復した後もごくわずかのウイルスが、神経細胞の中に隠れ、体内にとどまる特徴を持っています。

水痘帯状疱疹ウイルスは、通常再び活動することはありませんが、免疫力が低下しまうと、神経などに潜んでいたごくわずかなウイルスの働きが活発になり、やがて帯状疱疹を発症して激しい痛みや発疹などが現れたり、神経を傷つけてしまったりすることがあります。

予防接種は、主に水疱瘡の発症を防ぐことを目的としていますが、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こる帯状疱疹も防ぐ可能性が高いです。なお、水疱瘡の予防接種の効き目の持続は20年間(海外では10年間程度といわれています)と言われています。妊娠前に、心配であれば予防接種を受けたほうが良いでしょう。

予防接種には副反応がある

副反応とは、ワクチンを接種した後に現れる一時的な反応のことです。薬でいうところの副作用にあたります。軽度な物としては接種した部分の発赤(赤くなること)、腫れといったものがありますが、これは水疱瘡のワクチンに限らずどのワクチン接種でも起こりうるよくあるものです。しかし、ワクチンの中には働きを弱くしたウイルスがごくわずか含まれているため、病気などで体力が低下しているときに予防接種を受けると、ワクチンの働きで重篤な副反応が現れることがあるのです。

具体的には、以下のようなケースがあります。

ケース1.予防接種から3週間たったころ、発熱、発疹、じんましん、かゆみが現れることもあります。症状が出たとしても軽い場合がほとんどで、数日以内に治まります。心配な場合は、症状が現れたときは予防接種を受けた医療機関に相談してみましょう。
ケース2.予防接種から数日から3週間後に、粘膜出血、急性血小板減少性紫斑病を発症することもありますが、大変まれなケースです。適切な処置で回復します。
ケース3.予防接種を行ってすぐ(30分後まで)に、発熱や顔手足の腫れ、呼吸困難、激しい咳、血圧低下、意識を失うといったアナフィラキシーショック症状(医薬品に対する急性の過敏反応です)が出る場合があります。これらの症状がみられたらすぐに医療機関を受診することが必要です。


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水疱瘡の予防接種について、ご紹介しました。水疱瘡の予防接種のタイミングやリスクを不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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