溶連菌感染症の4種類の薬と副作用、飲み忘れへの対応、服用期間 メイアクト、フロモックス、クラリス等を解説

  • 作成:2016/03/09

溶連菌感染症に使う薬は、「ペニシリン系」「セフェム系」などがあり、5日から10日まで服用が必要となります。どのような薬があるかや、飲み忘れた際の対応を、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

溶連菌感染症の薬を知ろう

溶連菌感染症に使う薬の概要 抗生剤がメイン?どれくらい服用が必要

溶連菌感染症では抗生剤が処方されます。主に「ペニシリン系」と呼ばれる抗生剤を10日間内服するか、「セフェム系」と呼ばれる抗生剤を5日間内服するのが一般的です。ペニシリン系やセフェム系の抗生剤にアレルギーがあったり、「耐性菌」といって抗生剤に強い菌への感染があり効果がない場合は、耐性菌に強い別な種類の抗生剤へ変更する場合があります。

薬を飲み忘れたらどうすればよい?

薬を飲み忘れた場合は、思い出した段階ですぐに薬を内服します。その後は1日3回毎食後など、もともと決められている通りに内服を継続します。

メイアクトは使う?効く?

「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」(日本小児感染症学会)という治療指針で、推奨されている薬の一つで、溶連菌に非常に効果があります。メイアクトは「セフェム系」の抗生剤の一つで、ペニシリン系の抗生剤に比べて内服期間が半分程度で良いことが利点です。ペニシリン系抗生剤と同じくらいの効果が期待できます。

フロモックスは使う?効く?

「セフェム系」の抗生剤の一つで、溶連菌感染症に最もよく処方される薬の一つです。フロモックスも「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」で推奨されている薬です。セフェム系抗生剤は、ペニシリン系抗生剤と比較してアレルギーを起こしにくいことが知られており、また飲む回数や時間を調整しやすく、内服期間がペニシリン系に比べて短くて済むなどの利点からよく処方されます。

クラリスは使う?効く?

「マクロライド系」と呼ばれる抗生剤の一つです。「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」では、ペニシリンアレルギーがある場合に処方する薬として位置づけられており、10日間程度の内服が必要とされています。また、耐性菌(薬の効果がないタイプの菌)の存在が報告されており注意が必要です。

サワシリンは使う?効く?

「ペニシリン系」の抗生剤の一つです。「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」ではペニシリン系の抗生剤を10日間内服することが第一選択(優先的に実施すべ治療)として推奨されています。ただし、ペニシリン抗生剤にはアレルギーが起きやすいという特徴があり注意が必要です。


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溶連菌感染症の薬についご紹介しました。溶連菌感染症への感染可能性を不安に感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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