アスピリン喘息の原因、症状、治療、再発・予防可能性 飲み薬以外でも起きる?アドレナリンが効く?

  • 作成:2016/09/28

アスピリン喘息とは、解熱剤などに良く使われる「アスピリン」という物質へ敏感な体質によって、引き起こされる喘息です。治療は通常の喘息と同じですが、「アドレナリン」という薬に効果がある点が特徴です。症状や、再発・予防可能性を含めて、医師監修記事でわかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

アスピリン喘息は予防できる?

アスピリン喘息とは?原因は何?

「アスピリン」とは、ご存じの方も少なくないと思いますが、解熱鎮痛剤の一種です。解熱鎮痛剤は一般に「頭痛薬」「熱さまし」「痛み止め」などと呼ばれる種類のお薬を指し、いくつかの種類があります。

「アスピリン喘息」とは、アスピリンだけでなく、アスピリンを含む解熱鎮痛剤全般に敏感な体質があり、解熱鎮痛剤の内服によって、喘息の症状などが出る体質を指します。

もともと、気管支喘息の体質がある方が、解熱鎮痛剤を内服することによって症状が引き起こされることが多く、大人の喘息患者さんの5%から10%に存在すると言われます。もともと喘息がない方には起こりません。また10歳以下のお子さんにもあまり起こらないと考えられています。

大人になってから喘息を発症し、重い喘息発作を繰り返す方に、特によく見られます。過去に解熱鎮痛剤を安全に使用できても、喘息の症状がでたころから解熱鎮痛剤に敏感な体質に変化することが分かっており、一度変化すると、アスピリンに敏感な体質は、残念ながら一生続きます。また遺伝性はありません。

アスピリン喘息の症状

アスピリン喘息の症状としては、解熱鎮痛剤を内服してから1時間以内に咳、息苦しさ、ヒューヒューゼイゼイする呼吸(喘鳴:ぜんめい)などの、喘息の症状が起こります。

症状は数時間から24時間程度は持続することが多く、症状が重い場合は命に関わることもあります。

喘息症状のほか、鼻汁や鼻づまりなどの鼻の症状や、吐き気・腹痛・下痢といった腹部症状、首や顔が赤くなる、目の充血などの症状もみられる場合があります。

アスピリン喘息は何科へ?

アスピリン喘息の症状が出た場合は、呼吸器科を受診して、治療を受けます。また夜間や時間外の場合は救急外来でも治療を受けることが出来ます。

アスピリン喘息の治療とは?

アスピリン喘息の治療は基本的には通常の喘息と同様の治療が行われますが、「アドレナリン」という薬に効果がみられる点が、通常の喘息とは異なります。

病院では酸素の吸入を行い、アドレナリンという薬の注射を行います。また点滴からは炎症を抑えるステロイドや喘息によって狭くなった気管を広げる「テオフィリン」という薬を投与します。

アスピリン喘息ではアドレナリンというお薬が特に効果がある点が通常の喘息の治療と異なります。また症状が悪化する恐れがあるためにアスピリン喘息では使用してはいけないお薬もあるため、病院に着いたらまず最初に「アスピリン喘息の可能性があること」を医療者に伝えることが非常に大切です。喘息の症状が悪化すると苦しくて話が出来なくなる可能性もあるため、アスピリン喘息がある方は日頃から紙やカードなどにアスピリン喘息について記載し、携帯すると良いでしょう。

アスピリン喘息は予防できる?再発する?

アスピリン喘息の体質は消えることはないため、解熱鎮痛剤を使用することで何度でも再発してしまう可能性があります。

そのため、予防には解熱鎮痛剤を使用しないことが、何よりも大切です。内服薬のほか、座薬や湿布、塗り薬などにも解熱鎮痛剤の成分が含まれている事があるため注意しましょう。

また、内服薬では頭痛薬などを避けるのはもちろんですが、風邪薬も同様の成分を含むことがあるため購入の際は表示をよく見て使用するか、薬剤師さんによく確認しましょう。

病院を受診する際は、喘息以外でかかる場合でも必ず「アスピリン喘息が起きる体質です」と伝えるようにしましょう。解熱鎮痛剤には注射薬などもあるため、治療で知らない間に使用されることのないように事前に伝えてコミュニケーションを図ることが、安全です。

アスピリン喘息についてご紹介しました。原因不明の喘息症状が出て、不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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