ポリアミンのアンチエイジング効果は本当か?~ポリアミンは納豆にも入っている~

  • 作成:2022/06/13

ポリアミンはアンチエイジング効果で注目されています。実は納豆に多く含まれており、食事を通じて、手軽に体内へ取り入れることができます。アンチエイジングとは、抗加齢を意味しており、若々しい心と体を維持し、実際の年齢よりも若く見せることを現します。 今回はポリアミンの働きについてやポリアミンと納豆の関係、納豆を使ったおすすめレシピの紹介など解説します。ぜひ参考にしてください。

この記事の目安時間は3分です

ポリアミンのアンチエイジング効果は本当か?~ポリアミンは納豆にも入っている~

1.ポリアミンについて

ポリアミンはアミノ基を2つ以上持つ炭化水素の総称をいいます。
人間の体内に20種類以上存在しており、中でも代表的なものは、スペルミン、スペルミジン、プトレスシンの3種類です。
ポリアミンは、細胞を持つ様々な生物に存在している成分で、細胞分裂に伴う遺伝子のコピーなどを行う役目を担っており、細胞の生まれ変わりに必要不可欠な成分です。新陳代謝を高める効果や、老化を予防する効果などが期待されています。(注1)(注2)

2.ポリアミンの働き

体内において、ポリアミンは細胞分裂などの重要な役割を担っています。ポリアミンがなければ、細胞は分裂や増殖を行うことができないため、新陳代謝を正常に行うことができなくなります。また、細胞分裂を行う際に、古い細胞内の遺伝子のコピーを生成したり、遺伝子の情報を翻訳したりする役割を担っています。

生体内のポリアミン濃度を高いレベルで維持できれば、老化によって引き起こされる病気や疾病のリスクを下げる(未病状態を維持する)ことができると考えられます。(注1)(注2)

3.ポリアミンと納豆の関係

大豆は、アンチエイジング効果で注目されているポリアミン、総コレステロール値を低下させる大豆レシチン、腸内の善玉菌のビフィズス菌を増殖させるオリゴ糖、抗酸化作用がある大豆サポニンなど、多くの機能性物質を含んでいます。

また豆乳に多く含まれるフィチン酸の抗がん作用や抗酸化作用、大豆油に含まれるα-リノレン酸から体内で作られるエイコサペンタエン酸(EPA)の血圧低下作用、ドコサペンタエン酸(DPA)の抗アレルギー効果も期待されています。

そんな大豆の生体機能に及ぼす効果は発酵させることで大幅に高まります。
大豆の発酵食品である納豆には、ポリアミンが多く含まれていますのでおすすめの食材です。(注3)

4.ポリアミンを摂るのにおすすめ納豆レシピ

ここではポリアミンを摂るのにおすすめの納豆を使ったレシピを2つご紹介します。

4-1.ふんわり明太納豆のぶっかけうどん

まずご紹介するレシピは、口当たりのやさしい「ふんわり明太納豆のぶっかけうどん」です。

【材料】2人分
冷凍うどん 2玉
卵黄 2個分
小ねぎ 適量
明太子(トッピング用) 10g
刻み海苔 適量
(A)
納豆(タレ含む) 2パック
卵白 2個分
明太子 40g
めんつゆ 10g

【作り方】
1)小ねぎは小口切りにします。
2)明太子は皮から取り出しほぐしておきます。
3)鍋に湯を沸かし、冷凍うどんを袋の表記通りにゆで、ザルにあげて水気をしっかりと切ります。
4)ボウルに(A)を入れ、混ぜ合わせます。
5)器に3)を盛り、4)をかけ、卵黄・小ねぎ・刻み海苔・明太子をトッピングします。

冷凍うどんはゆでうどんで代用してもOKです。わさびや一味、ショウガなどの薬味を合わせるのもおすすめです。(注4)

4-2.キツネ納豆梅風味

次にご紹介するのは、「キツネ納豆梅風味」です。

【材料】4人分
油揚げ 2枚
納豆 80g
長ネギ 5センチ
からし こさじ1/2
しょうゆ又は付属の納豆のたれ こさじ1/2
梅干 2個
大葉 6枚

【作り方】
1)油揚げはお湯にさっと通し、余計な油を落とし、ペーパータオルで水気をふき取ります。
2)長ネギのみじん切り・納豆・からし・しょうゆを混ぜ合わせ、1)の油揚げを半分に切って、中を開いて詰め、楊枝でとめます。
3)テフロン加工のフライパンに2)を並べ、弱火で焦がさないように両面焼色がつくまで焼きます。
4)種を取ってたたいた梅干と大葉の千切りをのせていただきます。

おつまみの王道ですが、梅干と納豆がとても合います。 梅干は甘めのものがおすすめです。(注5)

5.まとめ~納豆で手軽にアンチエイジング~

本記事ではポリアミンと納豆の関係、ポリアミンの働きを解説してきました。
最近はやりのアンチエイジングですが、皆さんのお馴染みの食材である納豆が効果的であるというのは嬉しいですね。高い化粧品などもたくさんありますが、身近な普段の食生活からアンチエイジングを意識するのもよいでしょう。

【参考URL】
注1)若さのひみつ.“ポリアミン”.閲覧日2022年5月17日
注2)健康腸寿ナビ.“細胞を元気にする物質「ポリアミン」の基礎知識”.閲覧日2022年5月17日
注3)農林水産省.“[History]小泉農学博士の大豆まめ知識 日本人と大豆”.閲覧日2022年5月17日
注4)健康腸寿ナビ.“カンタン調理で美味しく元気に!健康長寿のカギを握る「ポリアミン」レシピ4選”.閲覧日2022年5月17日
注5)SUNTORY.“レシピッタ”.閲覧日2022年5月17日

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