狭心症の種類 「労作性」「冠攣縮性」「不安定」の意味を解説

  • 作成:2016/02/04

狭心症には、運動など全身に血液を送る必要があるときに発作が起きる「安定狭心症」と、発作の頻度が増えて、持続時間がなくなる「不安点狭心症」があります。また、血管の痙攣(けいれん)によって生じる狭心症もあります。狭心症の種類について、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

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狭心症の種類 「労作性狭心症」と「冠攣縮性狭心症」とは?

狭心症には、大きくわけて「労作性狭心症」と「冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症」の2種類があります。

労作性狭心症は、階段の昇り降り、重い物を持ち下げたときなど、全身に血液を多く送り出す必要があるときに生じます。その分、心臓に必要な血流も増し、狭くなってしまった冠動脈(心臓をとりまき、酸素を供給する動脈)では対応しきれずに発作が起こります。そんため、負担となる労作をやめて休息することで、改善するものを「労作性狭心症」と言います。

それに対し、安静時に発作の起きる狭心症として、血管のけいれんによって生じる「冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)」というものもあります。冠攣縮性狭心症は、安静時、特に夜間から早朝にかけて発作が起こりやすい特徴があります。

発作が最近ひどくなってきた場合には「不安定狭心症」

一方で、「不安定狭心症」という狭心症があります。定義としては、「労作性狭心症」か「冠攣縮性狭心症」という分る血と関係なく、最近症状がひどくなってきたものを指します。

つまり、発作の頻度が増えてきたり、以前より軽い労作にて胸痛が生じるようになってきたりした状態です。不安定狭心症は、心筋梗塞に移行しやすく、治療を急ぐ必要があります。



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狭心症の種類についてご紹介しました。もしかして狭心症かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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