抗生物質使用上の注意 妊娠、授乳に影響は?酒で飲むと危険?飲みすぎるとどうなる?生理中はダメ?

  • 作成:2016/02/22

抗生物質は、妊娠中の場合、胎児に影響を与える可能性があるため、使えるものが限定的になっています。またアルコールと飲むと、急性アルコール中毒のような症状が出る可能性があるため、やめましょう。授乳や生理への影響も含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

この記事の目安時間は3分です

抗生物質使用の注意点は?

抗生物質をアルコールで飲んで良い?

抗生物質はアルコールで服用してはいけません。アルコールも抗生物質も、摂取するとどちらも肝臓で分解されます。この2つを同時に摂取すると、どちらかが強く効いてしまいます。アルコールの分解が阻害された場合は二日酔いの症状が出たり、ひどいときには急性アルコール中毒のようなけいれんが表れることもあります。抗生物質が高濃度で体内に残ると血圧が下がったり、呼吸困難をきたすこともありますので、アルコールで抗生物質を飲むことはやめましょう。

妊娠中に抗生物質に気をつけるべき理由

女性の場合、抗生物質の服用はいろいろと注意する点があります。妊娠中の場合、抗生物質は種類によって胎盤を通じて赤ちゃんまで届いてしまうものがあります。具体的には「アミノグリコシド系」「テトラサイクリン系」「キノロン系」といわれる種類のものです。特に妊娠16週までの、妊娠初期の時期は赤ちゃんの体を作る時期であり、胎児奇形ができやすい時期です。しかし、妊婦でも細菌に感染した場合、母体を守るために抗生物質が必要になることはあります。その場合は、比較的安全といわれる抗生物質が処方されます。適切に治療しないと、病気が悪化して胎児に悪影響を与えることがあるので、自己判断で抗生剤の使用を決めるようなことはせず、抗生物質を飲んだ場合、飲まない場合のメリット・デメリットを納得するまで医師や薬剤師の説明を受けて、指示通り服用しましょう。妊娠が判明していなくても妊娠している可能性がある人は必ず受診時に申し出ましょう。

授乳、生理中も気をつけるべき?

授乳中の場合、服用した抗生物質が母乳を通じて赤ちゃんの口に入る可能性があります。しかしその量はお母さんが服用した量の1%程度と言われています。そのため、妊娠中に避けたほうがよい薬をのぞいては、それほど神経質になる必要はありません。ただし新生児の場合、肝臓や腎臓が未熟で少量でも副作用が出てしまう可能性があります。授乳中の場合も医師に申し出て、赤ちゃんの月齢も含めて相談しましょう。

生理中の抗生物質の服用は基本的に問題ありません。しかし生理中は体調が不安定で細菌感染も重なると免疫が不安定になるため、「カンジダ」と呼ばれる病気を発症する可能性もあります。また、抗生物質を服用すると生理周期が乱れる女性も多いようです。これは抗生物質によるものと、元の病気のストレスなどで生理周期が変わった場合があると考えられます。

抗生物質を飲みすぎるとどんなリスクがある?

抗生物質は治療に十分で、かつ必要最低限の量を服用することが重要です。抗生物質は必要があって服用していても、普段体を助けてくれる腸内の善玉菌などが減少し、排便の異常や下血(肛門から血液成分が出ること)が表れることがあります。また、抗生物質に限らず薬は効果よりも副作用が強く出てしまうこともあります。

抗生物質の服用は自己判断せず、細菌感染がある、もしくは細菌感染した場合に重篤な状態になる可能性があるなど、理由がない限り医師も処方はしません。不必要に抗生物質を服用すれば効果がないばかりでなく危険性だけが上がってしまいます。

耐性菌を生み出すリスクも考えよう

抗生物質は細菌に対する薬ですが、きちんと服用しないと抗生物質の効かない「耐性菌」ができてしまうことがあります。細菌にとっても、ただ抗生物質で駆逐されるわけではなく、できれば抗生物質をかいくぐって生き残ろうとします。その時に中途半端な抗生物質の使用を行うと、同じ細菌であっても、耐性菌が残り、その抗生物質が効かなくなってしまいます。

耐性菌ができることは、その人の治療の選択肢が減るだけでなく、その菌が他の人に移った場合、治りにくい病気になってしまう可能性があります。症状が消えたからと言って、体の中から細菌が完全に消えたかどうかは自分ではわかりません。自己判断で抗生物質の服用を中断せず、医師の指示通りに服用しましょう。

抗生物質についての妊娠中の服用やアルコールとの相性などをご紹介しました。飲んでいる薬に不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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