「水素水は割高」が医師の多数派 効果も否定的な傾向

  • 作成:2016/04/22

現在、テレビやインターネットなどで「水素水」を目にする機会が多くなりました。「老化を予防する」といった効果が強調され、インターネットの通信販売などを通じて、簡単に購入できる状況です。アスクドクターズ(https://www.askdoctors.jp/)では、会員医師に対して、水素水の効果や費用対効果などについて聞くアンケートを実施しました(実施時期4月中旬 回答医師数60人)。効果については否定的な傾向が強く、価格についても「割高」と感じる医師が8割を超える結果となりました。

この記事の目安時間は3分です

医師が考える水素水の効果は?

現在、水素分子(H2)を溶かしこむなどした「水素水」が、テレビなどで取り上げられ、話題になっています。水素水については、「悪玉活性酸素(細胞を傷つけるもの)を体外に排出し、老化や病気の予防に効果がある」との主張があります。一方で、科学的根拠として発表されている論文では、人体への効果について言及しているものはわずかな状況となっています。

水素水の効果

Q1 現時点において、水素水の人体に対する、老化や病気の予防に効果について、どう考えますか。

・おおいに効果がある        0%(0人)
・ある程度効果がある        15.0%(9人)
・あまり効果がない         33.3%(20人)
・ほとんど、まったく効果がない   51.7%(31人)

最多となったのは、「ほとんど、まったく効果がない」とした回答で、半数を超えました。「あまり効果がない」と回答した医師を含めると、8割以上の医師が、水素水の効果に否定的な結果となりました。「おおいに効果がある」と回答した医師はいませんでした。


水素水のコスパ

Q2 現在、水素水は500ml換算で150円から500円程度で販売されています。費用対効果(コストパフォーマンス)の側面から、一般の方が、購入して飲むことに対して、どう考えますか。

・コスパが良い                       0%(0人)
・コスパが良いとは言えないが、買う価値がないとはいえない  13.3%(8人)
・コスパが悪いとは言えないが、買う価値があるとはいえない  28.3%(17人)
・コスパが悪い                       58.3%(35人)

水素水は、現在、500ミリリットル換算で、150円から500円程度の価格が主流となっています。費用対効果について聞いた質問では、「コストパフォーマンスが悪い」という回答が最多となり、6割近くなりました。「コスパが悪いとは言えないが、買う価値があるとは言えない」という回答も含めると、水素水に割高に感じている医師は、8割を超えました。「コスパが良い」と回答した医師は、いませんでした。


Q3では水素水にまつわる体験や意見等を、自由に書いてもらいました。以下が主な内容です。

・体内に吸収される時点で、すでに分解され普通の水になっていると思います。
・通っているジムで販売していますが、飲んだ水が体内を循環するとは思えません。
・信頼のおける研究結果が必要と考えます。
・患者に有効性について質問されたので、医学的根拠がないので止めるように指導しました。
・入院患者さんから「水素水を使ってほしい」とせまられた経験がある。
・心不全になった人が大量に飲んでいた経験があります。
・自分で飲んでいますが、効果をイマイチ感じない。
・老化などに効果があるかもしれないので、様子を見守りたいです。


全体的に、水素水の効果に対しては、否定的な意見が多い結果となりました。特に水素水は口から飲むため、体に吸収されるタイミングで、本来「効果がある」と考えられている形が損なわれる可能性を指摘する声もあります。効果については、今後の研究を待つのが良いと考えられます。

また、「割高」と感じる医師が8割を超える結果からすると、何かを切りつめてでも水素水を買って飲むような行為は、合理的とは言えないでしょう。「○○に効く」といった過剰な宣伝には注意が必要ですし、気になるようならば、医師などの医療関係者に聞くようにしては、いかがでしょうか。

水素水の効果についての医師調査の結果をご紹介しました。健康関連の商品などの効果に疑問を感じている方がいらっしゃれば、医師に気軽に相談してみませんか?ささいなことでも結構ですので、活用してください。

症状や健康のお悩みについて
医師に直接相談できます

  • 24時間受付
  • 医師回答率100%以上

病気・症状名から記事を探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行

今すぐ医師に相談できます

  • 最短5分で回答

  • 平均5人が回答

  • 50以上の診療科の医師