わきがの診療科、検査、診断 皮膚科?医学的な基準ある?「臭くない」と診断されて納得がいかない場合は?

  • 作成:2016/09/06

わきがの病院での診療科は、基本的に皮膚科です。診断基準に明確なものはなく、医師がにおいを「悪臭」として感じれば、診断がつきます。「臭くない」といわれても納得がいかない際にどう考えるべきかを含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

アスクドクターズ監修医師 アスクドクターズ監修医師

この記事の目安時間は3分です

わきがに医学的な基準がある?

わきがは病院で何かにいく?皮膚科?

「わきが」かなと思ったらまず皮膚科を受診してみましょう。わきがは比較的頻度の高い(患者の多い)病気ですから、普通の皮膚科医にとって見慣れた疾患です。脇の臭いはある程度誰にでもあり、臭いが強くて周囲の人の多くが不快に感じるものが、「わきが」というものになります。皮膚科医はにおいの程度を判断して適切な診断を下したうえで、最適な治療を提案しスキンケア方法を指導するでしょう。通常はスキンケアを実践すれば改善します。

外用剤(塗り薬)やスキンケアでは満足が得られないような重症のわきがで、手術やボトックス治療を希望される場合は、普通の皮膚科ではそのような治療に対応していないことがあります。そのような治療を行っているかどうかをあらかじめ問い合わせてから受診すると、時間と費用のムダを防ぐことができます。なお、手術やボトックス治療は形成外科や美容外科などで経験豊富な施設があります。

「臭くない」の診断に満足がいかない時は?

現実的には「わきが」で多数の医療機関を受診してもなかなか満足の得られない方が少なくありません。医師から客観的に「悪臭がない」と診断を受けて、その旨説明されても、本人には悪臭が感じられてしまうというケースも多いのです。そのような場合では、家族や親しい友人にも悪臭は感じられないのですが、本人は悪臭を感じているので毎日が心配で苦痛に満ちたものとなってしまします。

このケースの考え方としては二つあります。

一つには本人が自分の脇の臭いに対して鋭い嗅覚を持っていて嫌悪感を感じてしまうというケースです。嗅覚には、種差や個人差が大きいのです。「種差」というのは、犬とヒトとの違いなどのことですが、犬は人よりずっと鋭い嗅覚があることがよく知られています。嗅覚には個人差も大きく、香りの好みは千差万別で多種多様な香水が販売されています。つまり嗅覚がするどい人の場合、自分の脇の臭いに特に敏感で嫌悪感を感じてしまうため「自分がわきがである」と意識してしまうのです。この場合は実際には周りの人は全く不快には思っていないので、本人がその現実に気がつけば、問題はなくなります。

もう一つはもっと深刻な場合で、「自己臭恐怖症」という疾患になってしまっているケースです。自分の脇の臭いを長年にわたって心配し続けていることが、自分のにおいに恐怖を感じるような状態になってしまうことに関係している可能性もあるため、わきがが心配になったらできるだけ早く皮膚科を受診してください。自己臭恐怖症では、周囲の人の何気ない態度を、全て自分のわきがのためであると解釈してしまってどんどん精神的に追い込まれてしまいます。進行すると、通常の社会生活を営めなくなることがあります。自己臭恐怖症は有効な薬物治療がありますが、主に担当するのは精神科です。皮膚科医からそのような可能性を指摘され精神科の受診を勧められた時には受診してみてください。精神的な辛さが、楽になる可能性があります。

わきがの病院での検査、診断基準 そもそも医学的に明確な基準がある?重度、軽度とは主観的な表現?

臭いの強さを、客観的に測定することは、実験のレベルでは可能ですが、一般の診察では行われていません。通常の診察では、医師が臭いの強さを自分の嗅覚で主観的に判断して、「重症」「軽症」「異常なし」などと診断することになります。「医師の主観的な判断」ときくと、納得できないと考える方もあるかもしれません。しかし「わきが」とは、脇の臭気の程度が強くて「周囲の人に不快な感覚を与えるもの」を指しており、元来主観的な概念なのです。

もともと脇の臭いには人種差があり、一般的に日本人を含めて東アジアでは脇の臭いが少ない人が多数派で、それ以外の世界の大部分では脇の臭いの強い人が多数派です。わきがであるかどうかは、臭いの客観的な強さで判断するのではなく、周囲の人に不快感があるかどうかで判断するのです。このような事情ですから、同じ人であっても日本で医師の診断を受ける場合と、アメリカで診断を受ける場合では結論が全く異なることがあります。



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わきがの診断や検査などについてご紹介しました。もしかしてわきがかもしれないと不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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