今年は厳しい?花粉症への対応策

  • 作成:2021/03/31

今や日本の国民病といわれているスギ花粉症。 くしゃみや鼻水で春の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか。市販薬や医療機関を受診しての治療など、対象の選択肢も広がりを見せています。今回は、AskDoctorsに寄せられた花粉症に関するQ&Aから気になるポイントをご紹介します。

アスクドクターズ監修ライター アスクドクターズ監修ライター

この記事の目安時間は3分です

今年は厳しい?花粉症への対応策

画像素材:PIXTA

概要:花粉症の概要・原因と症状

そもそも花粉症とは、アレルギー性鼻炎のうち、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれるものであり、花粉が飛散する季節に症状が出現します。スギ、ヒノキ、カモガヤなどのイネ科、ヨモギやブタクサなども原因となります。

鼻粘膜に花粉などの原因抗原(アレルゲン)が付着し、体内でアレルギー反応を誘発しやすい状態になった後、知覚神経刺激や血管の拡張により症状が誘発されます。

アレルギー性鼻炎の主要症状は、くりゃみ、鼻汁、鼻閉です。鼻や眼のかゆみ、鼻根部の疼痛、嗅覚の低下などを伴うことがあります。

花粉症の症状に関するQ&A

治療:花粉症の対処・治療

特に毎年激しい症状がみられる方は初期療法が有効です。花粉飛散開始とともに、または症状が少しでも現れた時点で薬物療法を開始する治療法で、症状の重症化を抑えられます。

抗ヒスタミン薬:くしゃみや鼻汁が主症状である場合は、抗ヒスタミン薬(第2世代)がよく使用されます。効果発現は数日と他の薬剤より即効的で持続性です。副作用として多少眠気が出ることがあります。

ケミカルメディエーター遊離抑制薬:肥満細胞からの化学伝達物質の放出を抑制します。効果発現に2週間程度を要しますが、副作用は少なくくしゃみ・ 鼻汁が主症状の場合によく使用されます。

ロイコトリエン受容体拮抗薬:鼻粘膜の血流を改善する効果があり、鼻閉が主症状の場合によく使用されます。内服開始後1週目で効果が発現します。

鼻噴霧用ステロイド薬:鼻閉が主症状の場合によく使用されますが、 くしゃみや鼻汁の改善効果もあります。局所で高い効果を発揮し、全身性副作用が少ない安全性の高い薬剤です。なお、経口ステロイド薬は効果が高い反面、全身性副作用のリスクも高く、慎重な投与が必要です。

花粉症の治療に関するQ&A

根治治療:アレルゲン免疫療法について

昨今では、花粉症の対症療法だけではなく、「アレルゲン免疫療法」などを通じた根本治療についても研究がすすめられています。アレルゲン免疫療法は、原因抗原を繰り返し投与することで体質改善を図る治療法。数年継続して投与を行うことにより、治療終了後も長期にわたる効果の持続が期待できるというもので、「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があります。

皮下免疫療法:皮下注射を定期的に実施。初めは週1〜2回投与し、徐々に濃度を上げ、2週に1回にし、最終的には月1回投与し、期間は3〜5年を必要とする。

舌下免疫療法:1日1回舌下錠または舌下液を投与し期間は3〜5年を必要とする。

アレルゲン免疫療法に関するQ&A

参考文献

  • コメディカルが知っておきたい 花粉症の正しい知識を治療・セルフケア 監修:日本医科大学耳鼻咽喉科助教授 大久保公祐 平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業
  • 認知症テキストブック 編集者:日本認知症学会 発行社:中外医学社
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  • 患者さんに接する施設の方々のためのアレルギー疾患の手引き《2020年改訂版》 編集・制作:株式会社協和企画 発酵者:一般社団法人日本アレルギー学会 理事長 出原賢治

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