コンタクトをしたまま目薬、さす前に確認したい「相性が悪い組み合わせ」

  • 作成:2021/09/15

コンタクトレンズを装着したまま目薬を使っても良いのか避けた方が良いのか、実際のところはどうなのでしょうか。

この記事の目安時間は3分です

コンタクトをしたまま目薬をしても大丈夫?相性の悪い組み合わせを確認

Q. コンタクトレンズを装着したまま、目薬を使っても良い?

A. 避けた方が良い目薬もあるし、そのまま使える目薬もある

コンタクトレンズを装着したまま目薬を使っても良いかどうかは、レンズの性質や目薬の成分によって決まります。そのため、自分のコンタクトレンズと目薬の組み合わせに問題がないかどうか、個々に確認する必要があります。

避けた方が良い組み合わせ①~含水性のソフトコンタクトレンズ×塩化ベンザルコニウム(保存料)

目薬は水を多く含むため、細菌やカビなどの雑菌が繁殖しやすいという欠点があります。そのため、通常の使用ではこうした雑菌の繁殖が起こらないよう、目薬には保存料や防腐剤が添加されています。「塩化ベンザルコニウム」もそうした保存料の一種で、それ自体に害が少なく、安全で抗菌性に優れていることから、多くの目薬に添加物として用いられています。
目薬を普通に使っているだけで、この「塩化ベンザルコニウム」が目に悪さをすることは基本的にありません。しかし、「塩化ベンザルコニウム」は含水性のソフトコンタクトレンズに吸着する性質があります1)。そのため、含水性のソフトコンタクトレンズを装着したまま目薬を使うと、レンズに吸着した「塩化ベンザルコニウム」がずっと目と接触し続けることになり、結膜炎などを起こす原因になります2)

このことから、含水性のソフトコンタクトレンズを装着している人が「塩化ベンザルコニウム」を含む目薬を使う場合、一旦コンタクトレンズを外した状態で目薬をさし、5分以上の間隔をあけてからコンタクトレンズを装着し直す、という方法で行う必要があります1)。特に、2週間で交換するタイプのコンタクトレンズに吸着してしまうと、レンズを交換するまでの期間はずっと目の角膜と「塩化ベンザルコニウム」が接触することになるため、注意が必要です。

避けた方が良い組み合わせ②~ポリビニルアルコール×ホウ酸(保存料)

「塩化ベンザルコニウム」と並んでよく使われている保存料が、「ホウ酸」です。「ホウ酸」を使った目薬には基本的に「塩化ベンザルコニウム」は使われていないため、「コンタクトレンズを装着したままでも使用可」とされている商品も多いですが、一部のソフトコンタクトレンズやカラーコンタクトレンズの素材として使われている「ポリビニルアルコール(PVA)」を物理的に変性させる可能性が指摘されています3)
自分が使っているレンズの素材が「ポリビニルアルコール(PVA)」の場合は、目薬の添加物に「ホウ酸」が入っていないかどうか、薬の説明書きを注意深く確認するようにしてください。

コンタクトレンズは何百種類も存在するため、個々に対応を相談するのをお勧めします

「含水性のソフトコンタクトレンズ×塩化ベンザルコニウム」、「ポリビニルアルコール×ホウ酸」という組み合わせは、現時点でも相性が悪そうだ、ということがわかっています。現状、これ以外の組み合わせには大きな問題は報告されていませんが、それが意味するのは、“本当に問題がなさそう”なのか、“まだ問題が明らかになっていないだけ”なのかは、わかりません。
基本的に、多くの人が使っているメジャーなコンタクトレンズと、多くの人が使っているメジャーな目薬の組み合わせであれば、これまでにも多くの人が試してきた中で問題になっていないことから、本当に問題はなさそうだと考えられます。しかし、特殊なコンタクトレンズと特殊な目薬の組み合わせは、他に試した人が居ないだけの可能性も大いに考えられます。一度、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

1) CLAO J . 1998 Oct;24(4):227-31. PMID: 9800062
2) Curr Eye Res. 2000 Feb;20(2):85-94. PMID: 10617908
3) 日本視能訓練士協会誌.45:185-92,(2016)

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