ゆっくり進む目の病気「緑内障」早期に気づくためのポイントは?

  • 作成:2021/10/18

新型コロナウイルス感染の心配や、緊急事態宣言下での医療機関の負担軽減を考えて、気になる症状の受診や持病の定期診察を控える人が増えているといいます。しかし、“痛くも痒くもないから大丈夫”という自己判断には危険が潜んでいることも。診察を先延ばしにして後悔を招く病気もあります。気づかぬうちにゆっくり進行する目の病気「緑内障」も、その一つです。

この記事の目安時間は6分です

ゆっくり進む目の病気「緑内障」早期に気づくためのポイントは?

緑内障がわかっても早ければラッキー

緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝達する「視神経」が傷んで「視野(見える範囲)」が狭くなったり、欠けたりする目の病気です。日本人の失明原因の第1位で、40歳以上の20人に1人、60歳以上では1割以上もの人にみられます。多くの緑内障は、とてもゆっくり、年単位で視野が失われていきます。

目は左右の目でものを見るため、視野欠損がかなり進行するまで気づかないことが多く、治療につながっていない人が少なくありません。どんな病気も早期発見が大切ですが、とくに緑内障では発見時期が、その後の治療や生活に大きく影響します。

たとえ緑内障と診断がついても早ければ早いほどラッキーと前向きに考えてください。一度傷んだ視神経は元に戻らないので、早期に治療するのが理想的なのです。たとえ進行していても、食い止める治療法があります。

眼圧が正常でも緑内障になることがある!?

緑内障にはいくつかタイプはありますが、原因の一つとして「眼圧」が高くなり、視神経が圧迫され傷つけられることが考えられています。眼圧とは「目の球形を保つ力」、「目の中の圧力」、「目の硬さ」のこと。目の中は一定量の水(房水)が循環して眼圧が保たれています。房水の量が増え過ぎたり、流れ出る量が減ったりすると眼圧が高くなり視神経が傷むのです。

眼圧の正常範囲は10~20mmHgとされていますが、眼圧が正常範囲なのに緑内障を発症することも。これを「正常眼圧緑内障」といい、日本人に最も多く、全体の約7割を占めています。動脈硬化と関係しているのではないかと考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。

緑内障が進行しないためには、眼圧を保つための点眼薬を確実に使い、定期的な通院を継続することが最も大切です。

現在、正常眼圧緑内障に対する新しい薬や治療法の開発が進められ、視神経を保護する薬も使われ始めています。また、すでにほかの病気で使われている薬を再活用する方法が世界的に注目されており、抗てんかん薬や血圧を下げる薬が緑内障に効くのではないかという研究も進んでいます。レーザーや手術での治療も行われますが、さらに遺伝子治療やiPS細胞などを用いた再生療法で視神経を再生するなど、失った視野を取り戻す治療法の研究も期待されています。

“一生見えるため”に危険因子をチェック

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1361文字

症状や健康のお悩みについて
医師に直接相談できます

  • 24時間受付
  • 医師回答率100%以上

病気・症状名から記事を探す

あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行

今すぐ医師に相談できます

  • 最短5分で回答

  • 平均5人が回答

  • 50以上の診療科の医師