暴力、幻覚、不潔行為…対応が難しい認知症のBPSD。周囲がまず確認すべき9項目は?

  • 作成:2021/12/11

認知症の人の中には、「認知症に伴う行動・心理症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia: BPSD)※ 」と呼ばれる、様々な困った症状を表すことがあります。BPSDは、本人が辛いだけでなく、介護する人にとっても非常に大きな負担となります。今回は、認知症のBPSDについてお話します。

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暴力、幻覚、不潔行為…対応が難しい認知症のBPSD。周囲がまず確認すべき9項目は?

周囲が困る症状にも「本人なりの理由」がある

認知症のBPSDは非常に多種多様です。よくあるものに、抑うつ、不安、意欲低下、睡眠障害、易怒性(怒りやすくなる)、興奮、暴力、家から出て行ってしまう、幻覚、妄想、過食、拒食、不潔行為などが挙げられます。

なぜ、そうした行動が起きるのでしょうか。

認知症によって記憶障害や実行機能障害(ものごとを計画通りに実行できない)がある人は、不安を抱きやすくなり、ストレスに対する抵抗力が少なくなります。すると、生活環境の変化や体調の変化にも敏感に反応してしまうことがあります。

例えば、大事なものをしまったあとに、そのことを丸ごと(エピソード全体)忘れてしまい、「誰かに取られてしまった」と思い込んでしまうことが「物取られ妄想」の背景と言われています。思うようにいかない時や体の調子がわるい時には、不機嫌になって怒ってしまうことや、暴力を振るうこともあります。
あるいは、引っ越しのあとに新しい環境に慣れず、落ちつかなくなる人もいます。見当識障害※2があると、自分が今どこにいるのか分からなくなって、自分の家に帰ろうと外に出ていってしまう人もいます。
脳の機能障害が重度になると、大声を出し続けてしまったり、食事を食べなかったり、何でも口に入れてしまったりすることもあります。

BPSDの理解には、認知機能障害を背景とした本人なりの理由があるという視点が大切です。BPSDかな? と思った場合は、まず次のことを確認してみましょう。

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