娘の「手が汗で…」の一言。もっと早く動けばと後悔
- 作成:2025/10/06
「子どもの手はベトベトするもの」—そう考えていたが、娘からの相談で手掌多汗症の悩みの深さを初めて知った親御さんの体験談です。プリントのシミ、友達との接触を避ける行動...。思春期の子どもにとって、手汗は日々の活動に大きな影響を与える問題でした。塗り薬での治療を開始し、精神的な安心を得た親子の受診体験談をご紹介します。
この記事の目安時間は3分です
受診までの経緯
「手の汗でプリントがしめっちゃうのが嫌だ。」
娘が、よくそう言っていました。
しかし、私は「子どもの手は大人よりベトベトしているしそんなものだ」と、あまり深刻に捉えていませんでした。
私自身が脇汗の多い体質だったこともあり、娘が中学に入った頃は手汗より脇汗の方を心配していました。
しかし、半年前のことです。
15歳になった娘が手掌多汗症のテレビCMを見て「ずっと悩んでいたから、私も皮膚科に行ってみたい」と相談してきたのです。
そこで初めて、娘の悩みの深刻さを知りました。
いつも制服のスカートで手の汗を拭いていること。
人にプリントを渡すときに、指の跡がついてしまうのが嫌なこと。
友達と気軽に手をつないだり触れ合ったりできないこと。
友達の手に不意に触れてしまわないよう、いつも気を使っていること……。
娘が、これほど多くのことに悩み、心を痛めていたことに、私は全く気づいてあげられていませんでした。
受診後の治療
すぐに娘を連れて皮膚科を受診したところ、「手掌多汗症」との診断を受け、塗り薬で治療を開始しました。
治療を始めてすぐ、劇的に手汗が治る、というわけではありません。長期的に向き合っていく必要があると先生からも伺っています。
しかし、病院で専門の先生に相談でき、治療を始められたことで、娘も精神的に少し楽になったようです。
受診を迷っている方にむけてのメッセージ
もし、お子さんが手汗を気にしている様子を見せたら、ぜひ早めに皮膚科へ連れて行ってあげてほしいです。
大人より友人と触れ合う機会の多い子どもたちにとって、手汗の悩みは大人が考えているよりずっと重大なことで、日々の様々な活動に影響を与えてしまっていると思います。
治療といっても、塗り薬であれば、寝る前に手のひらに塗るだけで、費用も月々1000円未満で、親の負担はほとんどありません。
医師に相談し、治療を始めるだけで、お子さんのストレスは大きく軽減されると思いますので、ぜひ試していただければと思います。
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