マスターベーション依存で生活に支障が…20代後半で女性経験なしのせい?

  • 作成:2021/12/01

性に関するお悩みは、身の回りの人にはしづらいもの。この連載では、そんな性にまつわるトピックに対して、専門の医師が答えていきます。今回解説するのは、マスターベーション依存に悩む男性からのお悩みです。

この記事の目安時間は3分です

マスターベーション依存で生活に支障が…20代後半で女性経験なしのせい?

【今回のお悩み】
頻繁にマスターベーションをしてしまい、生活に支障が出てきています。
自分はインターネットのアダルトライブを見ることが頻繁にあり、多額のお金を費やしてしまっています。
やめようとするのですが、ついサイトにアクセスし、課金して使ってしまっています。今は在宅なのですが、アダルトライブを見ることで仕事や金銭面に支障が出てきています。ネットで調べる限り、マスターベーション依存の兆候があるように思います。恥ずかしながら、20代後半で異性との経験がないことも影響しているのかなと考えています。
こういった状態で病院に行ったほうがいいでしょうか?また、その場合は何科に行くのがいいでしょうか?
行かなくていい場合、良い対策などお聞きしたいです。ご教示いただけると幸いです。

【医師からの回答】
マスターベーションをしたいなら何回でもしたらいいと思いますよ。やめたいならやめればいい。少し冷たい言い方かもしれませんが、これは相談者さんの意思次第です。童貞でマスターベーション依存なんだということを言い訳にしていませんか?

性的な欲求は自然と沸き立つもので、在宅で時間があればやってしまうのも当然です。さらに最近は、アダルトサイトを気軽に見ることができるので、余計に性的な欲求を発散しやすくなっています。マスターベーション依存傾向になってしまう環境があるのは事実です。

この問題は相談者さんの人生です。マスターベーションが好きで、やり続けたいならそんな人生もいいでしょう。ですが、性的な欲求は自分一人で楽しむよりは、大好きな人とセックスで楽しむほうがいいと思います。だからこそ相談者さんに言いたいのは「大好きなパートナーを見つけましょう」。恋愛は面倒くさいし、自分にはコンプレックスがあるかもしれません。でも、うまくいったときのセックスはマスターベーションの何倍も気持ちいいですよ。

そのためには、家で待っていても前に進まないので、何かに興味を持つことから始めましょう。まずマスターベーションをする時間を減らし、何かほかのことに使う時間を増やしましょう。それだけ性的なことに興味を持つことができるのなら、ほかに集中する能力はあると思います。興味を持つと仲間を増やしたくなります。そうなると他人との交流ができて出会いが増えます。もしかしたら好きな異性ができるかもしれません。

そのように諦めずに、まずは一歩を踏み出すことです。踏み出せば世界は変わります。コロナ禍で思うように生活ができず、閉じこもりがちになるかもしれませんが、一歩の勇気です。いつまでもマスターベーションをしている自分でいいですか?変わりたいなら自分を見直すことです。相談者さんはこちらに相談できていて自己評価もできています。依存症はそれすらもできなくなり、生活に大切な食事や睡眠への影響、他人との関係の悪化、借金をしてまで浪費してしまうなどの状態です。そこまでは無いようですので、まだ自分で変わることができると僕は思っています。

とは言っても誰かに相談したいですよね。その場合は依存症を診療している心療科、もしくは性機能を専門とする医療機関へ相談してみてください。
変わるのは自分ですし、変えるのも自分です。今後の人生を見つめて、小さな一歩を踏み出してみてくださいね。

福元和彦 先生

福元メンズヘルスクリニック 院長

2008年 川崎医科大学を卒業後、泌尿器科医として研修
2017年 福元メンズヘルスクリニック(鹿児島)を開業
性の専門家、TENGAドクターとして性の啓蒙活動を行っている

福元メンズヘルスクリニックHP
ドクター福元の性の相談室
Twitter

症状や健康のお悩みについて
医師に直接相談できます

  • 24時間受付
  • 医師回答率99%以上

病気・症状名から記事を探す

その他
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行

協力医師紹介

アスクドクターズの記事やセミナー、Q&Aでの協力医師は、国内医師の約9割、33万人以上が利用する医師向けサイト「m3.com」の会員です。

記事・セミナーの協力医師

Q&Aの協力医師

内科、外科、産婦人科、小児科、婦人科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科、精神科、循環器科、消化器科、呼吸器科をはじめ、55以上の診療科より、のべ8,000人以上の医師が回答しています。

Q&A協力医師一覧へ

今すぐ医師に相談できます

  • 最短5分で回答

  • 平均5人が回答

  • 50以上の診療科の医師