2種類ある「合併症」の意味、定義、具体例 病気や手術が原因?

  • 作成:2016/03/17

「合併症」という言葉は、医療で良く聞かれる言葉ですが、正しい意味を理解している人は、そう多くないのではないでしょうか。「合併症」には実は2つの意味があります。代表的な例も含めて、医師監修記事で、わかりやすく解説します。

この記事の目安時間は3分です

良く聞く「合併症」とは?

「合併症」の2つの意味

「合併症」とは、ある病気の経過の途中に起こる他の病気や症状のことを指します。合併症には大きく分けて2つの意味があり、「もともとの病気が原因で起こる合併症」と、「検査や手術がきっかけで起こる合併症」を指す場合があります。

病気に伴う「合併症」の定義

「病気に伴う合併症」とは、もともと何らかの病気が身体にある場合、その病気がもとで起こりやすくなる、もとの病気とは違う症状や病気のことです。

病気に伴う合併症はもともとの病気との因果関係が医学的に証明されているものを指し、たまたま2つ以上の病気が併発している場合は、合併症とは呼びません。また病気ごとに起こりやすい合併症が存在しますが、病気の経過や症状には個人差があり必ず合併症が起こるというわけでもありません。

病気に伴う「合併症」の例

病気に伴う合併症のうち、有名なものを幾つか挙げます。

・糖尿病   ・・・糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症
・高血圧   ・・・心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、脳出血、脳梗塞
・高脂血症  ・・・心筋梗塞、脳梗塞、胆石症、急性膵炎

上記のように、もともとの病気によって起こりやすくなる他の病気を合併症と呼んでいます。病気の治療は、もともとの病気を治すだけでなく、将来起こりうるこれらの合併症を予防する意味でも非常に大切なのです。

手術や検査などで起きる「合併症」の定義

手術や検査などで起きる合併症もあります。これは検査や手術の最中や後に、検査や手術を行ったために身体に起こったと考えられる病気を指します。手術や検査は細心の注意を払って行われることはもちろんですが、どんなに注意しても防ぐことが出来ない合併症も存在します。

手術や検査などで起きる「合併症」の例

手術や検査などで起きる合併症の代表的な例をいくつが挙げます。

・採血後に皮下出血(あざ)ができる
・大腸内視鏡検査による腸の穿孔(腸が破れて穴があくこと)
・飲み薬や点滴などの薬によるアレルギー反応
・胃がん手術後の貧血
・手術後の出血
・手術による傷口の感染症
・手術後の肺炎

上記のように、採血後のあざのような小さな合併症から、手術後の肺炎のような命に関わる重大なものまで、合併症は多岐にわたります。

検査や手術後の合併症は、患者さんやご家族にとっては突然の事態であり、医療ミスなどと混同され、訴訟になるケースもあります。

訴訟などの混乱を防ぐため、検査や手術の前には主治医から方法や内容、目的だけでなく起こりうる合併症についても細かく説明を受ける機会があります。専門的な言葉が多いため病院の説明は分かりにくい場合がありますが、不明な点はどんどん質問するようにしましょう。医療者の側としっかりとコミュニケーションをとり、様々な事態にしっかりと対応できるよう心構えをもつことが大切です。

合併症についてご紹介しました。「合併症」などの聞き慣れない医療用語に不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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