「これは後遺症?」コロナ療養後にも続く不調 医師に寄せられる不安の声

  • 作成:2021/09/15

9月に入り徐々に減少しているものの、8月には全国で1日25000人以上の新規陽性者が出るなど猛威を振るっている新型コロナウイルス。AskDoctorsには、治療・療養を終えた人から、長引く不調が後遺症なのか、いつまで症状が続くのか、などの不安の声が挙がっています。後遺症の経過については未だ不明点が多いとされていますが、医師からは不調が長引く場合には医療機関の受診を促すなどの回答がされています。

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「これは後遺症?」コロナ療養後にも続く不調 医師に寄せられる不安の声

「これは後遺症?」長引く不調に不安の声

8月に25000人を超えた新規陽性者数が、9月13日には約4000人までに減って数字上ピークアウトしたかに見える新型コロナウイルス感染症。しかし、治療や療養を終えても不調が続いているという人からは、後遺症を不安視する声が挙がっています。

今回編集部では、AskDoctorsに寄せられた質問のうち、「自宅療養 コロナ」というキーワードを含むものについて内容を集計、分析しました。その結果、「不調が続いているのはコロナの後遺症なのか」「いつまで続くのか」などの不安の声が多く寄せられていることが分かりました。症状としては、味覚・嗅覚異常・息切れ・息苦しさ・筋力低下・咳・倦怠感・胸の痛み・頭痛などを訴える声が挙がっています。
50代の男性からは、軽症だったものの社会復帰後にひどい寝汗とトイレで睡眠障害になり、気分も落ち込んでうつと診断されたという相談も。休職して4か月経つが症状が改善せず、今後良くなるのかという不安とアドバイスを求めるものとなっています。
また、「病院に行くべきか」や、近隣に “新型コロナウイルス感染症後遺症外来”がない場合にはどの診療科を受診すべきか、という質問も見られました。

厚生労働省は未だ回復後の経過については不明点が多いとしていますが、医師からは不調が続く場合は医療機関への受診を促す声が挙がっています。受診する診療科に関しては、息切れや苦しさがある場合は呼吸器内科や循環器内科、咳が続いて胸が痛む人には整形外科を勧めるなど、症状に合わせた回答がされています。味覚・嗅覚異常については「自然に回復する可能性があるため、しばらく様子を見ても良い」という回答も。

ただ、いくつかの診療科を回っても症状が改善できないという声もあり、後遺症の経過については今後の解明が待たれます。

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