「30日休むと進級できない」と言われるほどの生理痛とPMDD。婦人科×精神科の治療で取り戻した日常

  • 作成:2026/11/04

学生の頃から重い月経困難症に悩まされてきた30代後半のHさん。生理痛だけでなく、生理前になると強い抑うつ感や不安感に襲われるPMDD(月経前不快気分障害)※1にも長年苦しんできました。婦人科と精神科、2つの治療を組み合わせながら少しずつ日常を取り戻していったといいます。

この記事の目安時間は6分です

「30日休むと進級できない」と言われるほどの生理痛とPMDD。婦人科×精神科の治療で取り戻した日常

「1年に30日休むと進級できない」と言われた学生時代

婦人科を受診される前は、どのような症状に悩まされていましたか?

排卵痛が1日、そのあと生理痛が4日間続き、腹痛がひどくて学校を休むことがよくありました。社会人になってからは排卵痛は多少和らいだものの、生理痛で1〜2日仕事を休むこともありましたね。それに加えて、PMSとPMDDにも悩まされていました。生理の2週間前くらいから抑うつ感や不安感が強くなり、仕事に行けなくなってしまうこともあったんです。

受診のきっかけを教えてください。

学校から「1年間のうち30日以上休むと不登校扱いになって、進級できなくなる」と言われたことがきっかけです。社会人になってからも、月経関連の不調で2週間も仕事を休まなければならなくなったことがあり、それも受診を後押ししました。

婦人科の治療だけでは足りず、精神科も受診することに

どのような治療を受けましたか?

女医さんがいる病院を選んで受診しました。超低用量ピルの服用を始めたのですが、飲み始めは吐き気が強くて。それでも飲み続けているうちに治まっていきました。また、婦人科の医師から精神科の受診を勧められ、通院することに。ピルと並行して、漢方薬や抗不安薬、抗うつ薬の処方も始めました。症状が完全になくなったわけではありませんが、仕事を休む頻度はかなり減りましたね。

治療を始める前に想像していた不安と、実際はどうでしたか?

ピルには「避妊薬」という強いイメージがあって抵抗がありました。でも実際に飲み始めると、生理周期が安定して予定が立てやすくなったんです。精神科の薬のおかげで、あれほど強かった不安感がなくなったことも大きかったです。

「学校にも仕事にも行ける」という安心感を取り戻して

治療を経て、生活はどのように変わりましたか?

排卵痛や生理痛、そして抑うつや不安感で学校や仕事を休むことが多かったのですが、薬の効果で少しずつその頻度が減っていきました。生理を理由に諦めていた友達との約束にも参加できるようになりましたし、何より「学校にも仕事にも行ける」という安心感が増えたことが嬉しかったです。

同じように悩んでいる方へメッセージをお願いします。

PMSや排卵痛、生理痛は婦人科の領域で、PMDDの治療は精神科の領域と分かれているので、通院そのものが負担に感じることもあると思います。それでも、毎月つらい思いをするくらいなら、受診は絶対にしたほうがいいです。「生理痛はないのが当たり前」と婦人科の医師に言われたことがあります。鎮痛薬を使わないといけないくらいつらいなら、必ず受診してほしいと思います。

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