認知症の家族の介護・ケア体験談(30代/女性/会社員)

  • 作成:2023/11/14

本記事では、57歳で一度うつ病と診断された父が、次第に仕事に支障をきたすようになり、再度受診した際に若年性認知症と診断された、30代女性会社員の体験談を紹介します。

この記事の目安時間は6分です

認知症の家族の介護・ケア体験談(30代/女性/会社員)

認知症を疑ってから受診までの経緯

父が、同じ事を何度もいったり、携帯電話を使わないようになりました。また、助手席はシートベルトいらない、ちょっとくらいの飲酒なら運転しても大丈夫、といった、以前では考えられないような発言をするようになり、変に思いました。

娘の私から両親に、「高齢なのでそろそろ父も母も物忘れ外来に行ってみよう」と、母と一緒に受診する雰囲気を出して父を病院に連れていきました。

診断されてからの生活

57歳で最初に受診の際は、認知症とははっきり診断されませんでした。その後専門医に行ったところ、鬱病の診断をされました。
その後父の母が亡くなったことで、父は大きなショックを受けていました。それにより進行が速まった可能性があるのでは、と思います。
次第に仕事に支障をきたすようになり(仕事が定時でおわらない、大事な〆切をとばす等)、再度受診したところ、若年性認知症と診断されました。

父が定年で退職した後は、母とたくさん旅行に出かけるなど、なるべく楽しい毎日をおくってにらえるように心がけたました。また、内職やボランティアを行うことで、引きこもらないようにしています。

症状はゆっくり進行しています。発症後6年程経過した今は、一人で出かける事は難しいですが、日常生活はできています。

早期に発見、治療することができたのはよかったと思います。

日常生活で工夫していること

なるべくいらいらしないことです。
何度同じ事をいわれても否定しないようにしています。

家族が認知症になって大変だったこと

温泉などで、他人の下着をはいてきてしまうことです。また、夜中勝手に外に出そうになることもあります。

ご家族の認知症に対する不安を抱えている方へのメッセージ

早期発見、早期治療が大切だと思います。少しでも疑わしいと思ったら年齢関係なく受診をおすすめします。

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