【体験談】健康診断の尿酸値の異常値放置で痛風発作を発症
- 作成:2025/06/02
本記事では、健康診断の尿酸値の異常値を放置した結果、46歳で痛風発作を発症し、治療継続と生活スタイルの改善によって再発を防止した、男性患者さんの体験談を紹介します。
この記事の目安時間は6分です
痛風発症までの経緯
私が痛風発作を発症したのは、20年前、46歳のときです。
健康診断で何年も続いて尿酸値の異常が出ていましたが、自分の周囲には同じように尿酸値が高い人が多くいたので、問題ないだろうと安心し、受診も生活スタイルを変えることもしませんでした。
たまに、痛風発作を発症した人の話は聞いていましたが まさか自分は大丈夫だろうと思っていたのです。
ある日の夜明けごろ、突然、右足首(くるぶし辺り)に痛みを覚え、目が覚めました。右足首が布団に触れると痛み、自分で触ってみると激痛が走りました。見てみると、足首が赤くはれあがっています。痛風発作は足の親指の関節あたりが痛むと聞いていたのでまさかとは思いましたが、尿酸値がずっと高かったこと、毎日アルコールを飲む生活スタイルであったことから、これは痛風発作だと確信しました。歩くことができず、トイレに行くのも四つんばいで行ったことを覚えています。
足をつけず、靴もはけないほどだったのですが、欠席できない会議があったので、タクシーを使って出勤し、会議には何とか出席をしました。その後、早退して整形外科を受診し、痛み止めを処方していただきました。
痛風発症後の治療と現在
痛みと赤みが引くまで、病院で処方された鎮痛剤を服用し、足に負荷がかからないように注意をして生活しました。
激しいはれと痛みは3日〜4日でおさまりましたが、症状は1週間ほどは継続していたと思います。発症した翌日からは3日目くらいまでは出社はできず、自宅で内勤仕事をして過ごしました。
痛風発作がおさまってからは、尿酸値を下げる薬を服用し始めました。服用して2か月を過ぎてきても尿酸値が下がりきらなかったため、主治医から「尿酸値が高いと腎臓に負担がかかり腎臓の機能を損なう恐れがあるので継続治療しましょう」といわれ、継続的に薬を服用することになりました。また、アルコールを控え、生活スタイルを改めるようにいわれました。
医師の指示に従って薬を継続して服用し、アルコールを控えめにした結果、5.0mg/dlを下回るところまで尿酸値が下がったので、薬はいったん中止をしました。
しかし、2年ほどすると、健康診断で尿酸値が7.8mg/dlという結果が出ました。また、クレアチニン値も上がっていたので、薬の服用を再開し、現在も続けています。
今はアルコールをやめており、医師の指示に従って治療をしているためか、痛風発作は、初回以降は起きていません。
尿酸値が高い方へのメッセージ
尿酸値が高いことで一番気になるのは 痛風発作だと思います。
しかし、高尿酸血症は腎臓に対する影響も大きいといわれています。痛風発作を起こさないためだけでなく、将来腎臓を悪くしないためにも、尿酸値は低く抑えた方がいいとおもいます。
腎機能は低下すると元に戻らず、糖尿病などを合併している人は人工透析になってしまうリスクも高いそうです。
尿酸値が高い方はぜひ医師に相談してみることをおすすめします。
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