セルフチェック「中度」。もしもの時の「お守り」として受診を決意
- 作成:2025/11/22
仕事のプレッシャーを感じ不調を感じていた方の体験談です。「診断されるのが嫌だ」と強い抵抗がありましたが、友人のアドバイスを受けて受診されました。
この記事の目安時間は6分です
受診までの経緯・きっかけ
仕事で結果を出せないことへの 強い恐怖、不安、そして会社への申し訳なさから、業務が手につかなくなりました。身体にも異変が現れ、約3ヶ月間、不眠と動悸が続き、 WEBでのセルフチェックでも「中度」という結果が出る状況でした。
しかし、 「診断されることへの抵抗」や「まだ何とかやれている」という思い込みから、受診を検討し始めてから実際に予約するまで、約6ヶ月もの期間を要しました。
毎回の会議で動悸が起き、昼夜問わず親に電話をかける状態が3ヶ月以上続いたある日、普段は仕事に干渉しない親から「もう仕事を辞めた方が良い」と初めて言われ、これはただ事ではないと自覚しました。
その後、過去に休職経験のある友人から「海外ではメンタルヘルスケアの一環として気軽に病院に行く。 風邪で病院に行くのと同じように考えて大丈夫」というアドバイスを受け、長年の抵抗感が薄れていきました。
私が最終的に受診を決意したのは、 心療内科の予約の取りにくさへの懸念があったからです。
「限界が来て休職が必要になった時、すぐに診断書を出してもらえるよう準備しておきたい」
—これは、自分を守るための「セーフティーネット」を確保しておく、という現実的な目的でした。
受診してみて
初診で医師から伝えられた方針は、 「今のあなたは、脳が正しく物事を判断できる状況ではない。まずはその状態を治すことが最優先」というものでした。
自分の状況が整理できず、今後どうしたいかも分からない混沌とした状態でしたが、 医師がその状況を「しょうがないこと」として受け止め、今後の対応の選択肢を複数提示してくれたことが、心の大きな支えとなりました。
症状がすぐに改善しなかったため、初診から約1ヶ月後に休職を決断しました。2ヶ月ほどの休養を経て復職しましたが、心療内科での治療と医師のサポートで 思考を正常に戻せたおかげで、復職前に「今後の自分はどうしたいか」を 冷静に考えられるようになりました。
結果、自らの意志で部署異動を希望し、症状は大きく改善しました。
受診を迷っている方にむけてのメッセージ
心療内科は、初診の予約は取りにくい傾向にありますが、一度受診してしまえば再診は比較的スムーズでした。
もし今、受診を迷われている方がいらっしゃれば、最初から「治療」を目的にする必要はありません。
・限界がきた時のために、相談できる状態を前もって作っておく
・いざという時のためのセーフティーネットを確保するという目的で、一度足を運んでみることを強くおすすめします。
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