うつ患者さんの治療体験談①
- 作成:2025/09/11
部署異動後の上司からのパワハラがきっかけでうつ病を発症したAさんの体験談です。心身の不調に悩まされていたところ、同僚の一言で心療内科を受診。診断からわずか数ヶ月で症状は改善し、現在はフルタイムで勤務するまでの回復を遂げました。かつての自分と同じように悩んでいる方へ向けたメッセージも紹介します。
この記事の目安時間は6分です
受診までの経緯
私がうつ病と診断されたのは、29歳の時でした。
異動した部署で2年目を迎えた頃から、上司からのパワハラではないかと思われる行為が続くようになりました。
日中は常に吐き気があり、食欲もなく、頭痛に悩まされる毎日。
家に帰ると、わけもなく涙が出てきたり、布団に入ってもなかなか寝付けず、夜中に何度も目が覚めてしまったりと、心身の症状は日に日にひどくなる一方でした。
仕事にも集中できず、常にマイナスなことばかり考えてしまう。そんな状態が続いていたある日、昼食をとった直後に吐き戻してしまったのです。
その様子を見て心配した同僚から「一度、心療内科に行ってみたら?」とすすめられたことがきっかけで病院を受診しました。
心身の異常を感じ始めてから一ヶ月は経っていなかったと思います。
受診後の治療経過
心療内科を受診したところ、「うつ病」との診断を受け、抗うつ剤の服用による治療を始めました。
また、会社に相談して部署の異動を希望しました。幸いにも、相談から2週間ほどで異動が認められ、問題の原因となった上司と関わることはなくなりました。
環境が変わったことで、症状は改善に向かっていきました。診断から数ヶ月ほどで、日常生活に支障がない状態になり、結果的に通院は2回ですみました。
今現在は通院もしておらず、精神的な不安定感もかなり少なくなり、フルタイムでの勤務を続けられています。
ただ、今でもふとした瞬間に、当時のつらい記憶がフラッシュバックすることがあります。
受診を迷っている方へのメッセージ
今、かつての私のように、心や体の不調に一人で悩んでいる方がいるかもしれません。
伝えたいのは、「うつ病は誰でもなる可能性がある」ということ、そして、「うつ病は決して恥ずかしいことではない」ということです。
もし、ご自身の心に少しでも違和感を覚えたら、受診することをおすすめします。
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