ある先生によると、玄米やおからなどに含まれるフィチン酸(イノシトール6リン酸)は、有害金属をキレートする他、イノシトール3リン酸に分解されることでがん予防効果があるそうです。
いっぽうロバート・A.ワインバーグ先生の
「がんの生物学」(武藤誠 訳、南江堂、ISBN-13: 978-4524243075)
には
「rasがん遺伝子によってイノシトール3リン酸が増やされ、これが細胞膜に蛋白を集めることにより物質合成が活性化されて、細胞を大きくする」
というようなことが書いてありました。これ自体はがん遺伝子の結果で、直接細胞分裂を引き起こす意味ではありません。
また別の本には
「フィチン酸によって、小さいがん細胞は大きくなり正常化するので、予防に役立つ」
と書かれていましたが、治す働きまであるのでしょうか?
本により言っていることが違い、矛盾するようで困惑しております。急ぎませんから、詳細は参考文献の名前だけでも構いませんので、イノシトール3リン酸の正確な働きをご教授願います。