糖尿病1型(2005年)

特殊な1型糖尿病?

1年前に1型と診断された35歳の男性です。 異常な体重減少と激しい口渇、多飲多尿に見舞われ、 やがて、こむら返りや尿失禁などの症状も見られたため、 内科を受診したところ、随時血糖値(食後5時間)が400以上、 HbA1cが11という結果が出て、糖尿病と診断されました。 その時の抗GAD抗体は12000もあり、症状の進行も急激でした。 (2ヶ月前の血液検査では全く異常がなかったのですが) その後、半年のインスリン治療により血糖値はほぼ安定し、 最近ではHbA1cが5.2〜5.5の間で推移しています。 現在のインスリン投与量は、ヒューマカートN(中間型)を 1日に1回(4単位)のみですが、基礎分泌は自己分泌で十分 賄えているらしく、注射をしなくとも食前血糖値は110以内に 収まっています。指示されている4単位は、膵臓の疲弊防止が 目的であると主治医からは言われています。 食後の追加分泌の補充については、以前はヒューマログ (超速効型)を毎食前に注射していましたが、 現在はベイスン0.2mgの食前服用のみとなっています。 ただし、食べ過ぎてしまったときやシックデイ時などには、 状況に応じてヒューマログを投与しています。 私の場合インスリンの自己分泌能がかなり残っているらしく、 昨年末に行なった尿中Cペプチド(24h畜尿)の検査でも、 全く正常値と判定されました。しかし、抗GAD抗体は相変わらず 10000を超える強陽性であり、自己分泌能の低下がいつ起こって もおかしくない状態であるといわれています。 また、食後血糖値は昼食と夕食後にはそれほど上がらないの ですが、朝食後は食べ過ぎなくとも200を超えてしまうことが 多く、一時期、実験的にベイスンを0.5mg(0.9mg/日)まで 増量してみましたが、目立った効果は得られませんでした。 現在ハネムーンステージである可能性が考えられるものの、 1型なのに自己分泌能が正常であり、それにもかかわらず 食後血糖値が高く、ベイスンも効果がない、というケースは 非常に珍しい症例らしく、このような結果になる原因は ちょっと分からないと主治医は言っています。 しかし、治療上は全く問題のない成績であるため、 保険診療の範囲内で原因の追及をするのは難しいとのこと。 主治医が言うように、 このような症例は珍しいものなのでしょうか? また、やはり今後は自己分泌が枯渇していってインスリンの 投与量が増えていくことは覚悟しておくべきなのでしょうか?

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